健康・医療

ビタミンに関する間違った常識 「風邪予防になる」「レンチンで破壊される」…正し知って効率よく摂取する方法を専門家が解説

【間違い】ビタミンB1が豊富な豚肉と一緒に食べるならトマトがいい

玉ねぎ、にんにく、にらの方がビタミンB1の吸収率は上がる。

トマト
トマトがいい?(写真/PIXTA)
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「豚肉とトマトは旨み成分の相乗効果でおいしくなるのは間違いありませんが、ビタミンB1は玉ねぎやにんにく、にらなどに含まれる辛み成分・アリシンと摂ると吸収率が高まります」(赤石さん)

【間違い】ガラス越しの日光浴でもビタミンDは作られる

残念ながらガラス越しでは作れません!

「ビタミンDは紫外線B波(UVB)によって生成されますが、ガラス越しでは遮断され、効果はありません」(小林さん)

【間違い】葉酸を必要とするのは妊娠中や授乳中の人だけ

すべての男女に必要な栄養素!

「葉酸は自律神経に作用する大切な栄養素。妊娠を希望する人や妊娠初期の人以外は量を必要としないので、食事からの摂取で充分です」(小林さん)

【間違い】夜に果物を食べた方がビタミン効果が得られやすい

“朝の果物は金”とされ朝が◎!

「紫外線を浴びる前の朝に摂取することで、シミ予防が期待できます」(赤石さん)

【間違い】ビタミンCはたくさん摂ると体内に貯められる

ビタミンCは体内に貯めておけない。

「ビタミンCは1回の摂取量が1000mgを超えると50%まで吸収率が低下して、自然に体外に排出されてしまいます。より効率的に取り込むために複数回に分けて摂取することをおすすめします」(東京医療センター形成外科科長・落合博子さん)

【間違い】ビタミンCをたっぷり含むレモンの輪切りをパックとして使うと美白効果あり

肌にダメージ!シミになる恐れも。

「レモンの酸は刺激が強く、含まれる成分・ソラレンは、紫外線の感受性を高めるため、かえってシミになる恐れがあります」(落合さん)

【間違い】ビタミンC誘導体配合の化粧品はシミに効果的

肌の若返り効果は期待されている。

「ビタミンC誘導体は、肌の中でビタミンCと似た働きをすることは証明されていますが、“シミが消える”というエビデンスはありません」(落合さん)

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