健康・医療

《60代からの体の見直し》放送作家・山田美保子さん、「繰り返す腰の痛み」に本気で向き合って始めた食生活の見直しと運動

黒い服を着た女性
放送作家の山田美保子さんが自身のメンテナンスについて語る
写真14枚

今までのツケが回ってきたのか、あちこち体の不調を感じるという放送作家の山田美保子さん。年だからと諦めず、 この先の人生も楽しむために体のメンテナンスをはじめます。12月5日発売の大人女性に向けたムックシリーズ『reShine冬号』から山田さんの記事を紹介する。

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長年続いている座りっぱなしの生活 長時間の新幹線移動 悪い姿勢の積み重ねが腰痛に

「足、どうしたんですか?」と会う人会う人から驚かれるのが本当に恥ずかしいし、口の悪い友人からは、「顔は似てるけど歩き方がババアだったから違う人だと思った」などと言われショックを受けた。

右のお尻のいわゆる“ほっぺ”が痛むようになって5年。 〈梨状筋(りじょうきん)症候群〉と言われるようになって4年。整形外科で〈坐骨神経痛〉との診断を受け、痛みだけでなく歩行にも悪影響が出始めてから早3年が経つ。

原因は、物書きゆえの座りっぱなしの生活と、20代の頃から「悪い」と指摘されながらも正してこなかった姿勢。この20年、東海道新幹線に揺られて名古屋や大阪のテレビ局へ週2ペースで通っていることも良くなかったようだ。

つまりは長年の積み重ね。フリーランスゆえ定期的な健康診断や人間ドックなども受けず、かかりつけ医もいない日々で、通院を延ばし延ばしにし続けていたのだ。

さすがに医師のアドバイスを求めようと友人の紹介で、現在のかかりつけ医の元を訪ねたのは一昨年の暮れ。昨春と今春、人間ドックを受け、昨夏には2.6㎏にまで肥大化した子宮全摘手術を行い、長年のウィークポイントでもあった婦人科を“卒業”。お腹の中はスッキリしたものだ。

かかりつけ医によれば「体内の流れも良くなったハズだから腰も治るかもね」とのことだったのだが、これが全く。長年遠のいていた医者通いが再開したのをいい機会に、整形外科や整骨院を中心に、名医を求めて歩き続けていた。

“職業病”とはよく言ったもので、周囲の放送作家やライター、芸能リポーターの多くが“坐骨神経痛もち”だった。

困って、「遠いけれどゴッドハンドがいる」から、「騙されたと思って、このトレーニングを試してみて」まで、まぁなんと船頭が多かったことだろうか。

都度、行ってみるが、自分には合わなかったところもあるし、いいと思って通っていてもまた逆戻りしたことも。もっとも長く通った整骨院も“現状維持”だったものだ。

下垂した内臓の位置を整え食生活を見直したら、みるみる減量し、腰への負担も軽くなった

実はその間、鎮痛剤の飲み過ぎが(恐らく)原因の胃潰瘍を起こし、呑んべえの私が2か月完全禁酒したのが今春のことである。投薬に頼ることなく、なんとか、この絶望的な痛みから解放されたいと思っていたとき、同じ症状に悩んでいた歯科のかかりつけ医から紹介してもらったのが『広尾FIELD鍼灸整骨院』だった。

その歯科医師曰く、「腰やお尻が痛いと言っているのに、顎とか瞼にピピピと器具をあてるんです。本当に不思議なんですが僕は完治しました」。

その“ピピピ”の正体は、バイタルリアクトセラピー〉なる施術だ。症状にアプローチするのではなく全身の歪みやバランスを整えていき、姿勢や重心を保つ機能を改善し、体の痛みや不調を根本から治していくという。

歪みといえば、テレビ出演の際、スタジオのモニターで自分の姿を確認すると、どうしてこんなに右に傾いているのかというぐらい上半身が横に曲がっていた私。モニターを見ながら真っすぐ座ろうとしても、また気が付くと右傾していたものだ。

『広尾FIELD〜』でもまずしていただいたのは格子の目盛りが付いた鏡の前に座り、上半身がいかに曲がっているかを自覚することからだった。

さらに〈バイタルリアクト〜〉と併用すると「劇的に改善する」という〈内臓整体〉も施術に加えていただいた。

「どうして、こんなにガスが溜まっているのかしら」と副院長の戸塚真貴子先生から指摘されたのは、スッキリしたハズのお腹だった。日頃から便通はいいほうなのにガス?

院長の戸塚喜行先生からは、「臓器にはアドレスがある」と。つまり婦人科系の臓器を除去したことで、他の臓器が下垂してきて悪さをしているというのだ。

さらに、もっとも避けて通ってきた食生活改善についてもアドバイスをいただいた。

オススメのファスティングにはまだ挑戦できていないのだが、〈グルテンフリー〉は、ZENBブレッドの助けを借りながらかなり徹底している。驚くべきことに、そうしただけで体重がみるみる3㎏も減り、腰への負担が明らかに軽減されている。

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