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【2025年のAIはさらに進化する】もはやスマホも不要…「首にかけるAI」デバイスで高まる生活の利便性 生成AIと人間が共存する未来はすぐそこ

両手を使いながら利用できる「AI スマートリンク」が活躍する場は、料理やサイクリングなど幅広い
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われわれの生活において身近になりつつあるAI(人工知能)。近年はChatGPTのようにコンテンツを作れる生成AIが主流だが、利用するには、パソコンやスマートフォンなどの端末で、画面を見ながら操作する必要がある。また、応答に時間がかかる点もひとつの課題だろう。

両手をあけたまま音声を使って利用

そんな生成AIの欠点を改善する画期的なデバイス「AI スマートリンク」が発表された。シャープと京都芸術大学との共同研究によって誕生し、両手をあけたまま音声を使って利用できる。

重量はわずか100g。持ち運びや利用の際も、首にかけるだけでいいので、両手が塞がることがない。「ながらスマホ」で転ぶ心配も不要だ。室内はもちろん、歩きながらでも利用できる。隣を歩く人と会話をしているように、音声による生成AIとの自然なコミュニケーションが可能だ。

「利用者の問いかけに対して、内蔵されたマイクとカメラで周りの環境を把握したうえで、音声で応答し、利用者をさまざまな場面でサポートします。例えば、サイクリングで行き先をナビゲートしてもらったり、料理を作っているときに調理法をガイドしてもらうこともできるでしょう。スマートフォンよりも幅広いシーンで利用できるので、活用の幅が一気に広がると思います」(シャープ・広報担当者)

こうしたウエアラブル端末(手首や腕、頭などに装着するコンピューター機器)がさらに普及すれば、私たちの生活の利便性が劇的に高まるのは間違いない。生成AIと人間が共存する未来は、2025年でぐっと現実に近づくかもしれない。

※女性セブン2025年1月2・9日号