![大根の葉の再生栽培](https://j7p.jp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
年末年始、ごちそうを思う存分楽しんで…気づけばお財布が大ピンチ! そんなときこそ、野菜の切れ端を活用した再生栽培にチャレンジしてみませんか? 成長を観察するのが楽しいうえ、節約になるし、栄養満点で疲れた胃も労ってくれると一石三鳥。サニーレタスやクレソン、小松菜、水菜の水耕栽培で賢く家計を立て直しましょう。
水につけておくだけ!再生栽培の基本手順
再生栽培とは、野菜のヘタや芯、根など通常は捨ててしまうことが多い部分を水につけて、もう一度その野菜を育てる方法のこと。
![野菜のヘタや根元のイラスト](https://j7p.jp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
苗作り
ヘタや根を再生するので捨てずに取っておくこと。
大根やにんじんは“ヘタ”を、小松菜や水菜といった葉物野菜は"株元"を長めに残しておくようにしよう。
育成
水は毎日交換し、容器も清潔さを保つこと。
「水を毎日交換することが上手に育てる秘訣です。水が腐ると菌が増えて枯れてしまうため、容器も時々食器用洗剤で洗い、菌を繁殖させないようにすることが長持ちのコツ。そして、芽や葉を水没させないようにしましょう」(農業コンサルタントの宮崎大輔さん)
収穫
収穫サイズは通常より小ぶりになる覚悟を。今回紹介する野菜&ハーブははさみで切って収穫できる。
「再生栽培による収穫量は、最初に購入した野菜の半分か4分の1程度になります」
水につけて育てる野菜のメリット・デメリット
【メリット】
・簡単に始められる
・キッチンの隅などに置け、場所をとらない
・毎日水を交換するだけで栽培が簡単
【デメリット】
・栄養成分が足りなくなるため、長くは育たない
・育てられる野菜の種類が少ない
野菜の育て方&レシピ集
捨てるはずの野菜のヘタや根が家計を救うひと皿に大変身。国際中医、薬膳師の大友育美さんが、再生野菜の収穫量の少なさを生かしたレシピを考案。育てて作って楽しんで!
※作り方は記載がないもの以外、すべて作りやすい分量。電子レンジでの加熱はすべて600W。
「サニーレタス」の育て方
「もともと水耕栽培で育った、芯に根のあるものを選びましょう。根がつかる程度の水を張ってつけ、約1か月で収穫可能に。スポンジがついていたらそのままで使ってOK」(宮崎さん)
「サニーレタス」のレシピ
《「サニーレタスの明太蒸し」》
![「サニーレタスの明太蒸し」の作り方](https://j7p.jp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
【1】耐熱皿にサニーレタス2枚をちぎり入れ、明太子1本を2cm程度にちぎって散らしたら、ラップをかけて電子レンジで2分加熱。
【2】ごま油小さじ1、塩少量をかけて混ぜ、白炒りごま適量を振る。
《「サニーレタスのガーリックみそ汁」》
【1】小鍋に薄切りにしたにんにく1かけ、サラダ油小さじ2を入れ、中火で炒める。
【2】だし汁2カップを加えて煮立たせたら、サニーレタス2枚を食べやすい大きさにちぎって加え、みそ大さじ1と1/2を溶く。
【3】溶き卵1個分をまわし入れ、蓋をして火を止める。
「サニーレタス」の栄養素
「レタスと比べてβ-カロテンが約8倍、ビタミンE・K・Cは3~4倍、カリウムは約2倍、鉄分は約6倍と栄養豊富」(大友さん)
「クレソン」の育て方
「数本を食べずに残し、茎の半分がつかる程度の水につけます。2~3日で根が生えてくるので、新しい葉と茎が成長するまで育てます。約1か月で収穫可能に」(宮崎さん)
「クレソン」のレシピ
《「さらっと サンラータン」》
![「さらっと サンラータン」の作り方](https://j7p.jp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
【1】クレソン2本はざく切りにする。えのきたけ1/3パックは半分に切ってほぐす。
【2】鍋にえのきたけ、水2カップ、鶏がらスープの素小さじ2、しょうゆ少量を入れ、煮立ったらクレソンと酢小さじ2を加えて煮る。こしょう適量を振る。
《「鮭&わさび和え」》
ボウルにざく切りにしたクレソン2本、鮭フレーク大さじ3、ごま油小さじ1、わさび小さじ1/2を加えて和える。
「クレソン」の栄養素
「たんぱく質、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンA・C、食物繊維などが豊富。抗がん作用や血栓予防の効果も」(大友さん)