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またしても韓国芸能界を悲劇が襲った。1月16日、俳優のキム・セロンさんが自宅で死亡しているのが見つかった。24才という若さだった。
「この日、彼女と会う予定だった友人が発見し通報したようです。誰かと争った跡や外部から侵入された形跡もなく、現在のところ事件性はないと見られています」(在韓ジャーナリスト)
2000年生まれのセロンさんは、2001年に雑誌『アンパン』でモデルデビュー。いわゆる赤ちゃんモデルだった。2009年、9才で演技の道に入り、映画『冬の小鳥』で主演すると、カンヌ国際映画祭に韓国の俳優史上最年少で招待された。2010年には、映画『アジョシ』で人気俳優のウォンビンと共演し、韓国の映画大賞新人賞を史上最年少で受賞。天才子役として知られた彼女は、その後も映画やテレビドラマなど、韓国芸能界で印象的な活躍を続けていった。
酔った状態で車を運転
しかし、2022年5月、ソウル市内で酒に酔った状態で車を運転し、蛇行を繰り返した車がガードレールや街路樹、変圧器などに衝突。事故現場の周辺が一時停電、信号が消えるといった混乱が生じたほか、近隣の商店街では電気が使えず、営業に支障が出てしまうなどの大惨事を引き起こした。
「道路交通法違反で在宅起訴され、罰金200万円を言い渡されています。当然芸能活動も休止。違約金や事故処理費用にあてるため多額の出費があったとも言われており、この頃はカフェでアルバイトをしていると告白していましたが、世論はさらに彼女に冷たかった。セロンさんがアルバイト中の様子を自身のSNSにあげると、その写真が手袋をした手で髪を触ったり、マスクや帽子をつけていないカットだったため、“不衛生だ”などの批判が殺到。挙句の果てには、本当はバイトをしていなかったという疑惑まで飛び出し、彼女のSNSには誹謗中傷コメントが殺到した。ついにはコメント欄を閉鎖する事態となったのです」(韓国芸能プロモーター)
昨年5月には、演劇『トンチミ』で復帰したが、わずか1日で降板。「健康上の理由」とされたが、実際はインターネットに吹き荒れる彼女へのネガティブなコメントが理由だったとも言われている。今年公開予定の映画に出演しているともいわれるが、彼女の周囲からは「キム・セロンから改名すると言っていた」という声も聞こえており、自身の名前では活動しにくさを感じるほど、彼女が激しいバッシングに悩んでいた可能性がある。