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山川豊、ステージ4の肺がんとの闘い「いまの医療は日進月歩。本当にありがたい」兄・鳥羽一郎と2人の甥と“木村家ファミリーコンサート”で熱唱「いつか4人で紅白に」

歌っているときは病気のことを忘れられる

治療は順調で、脊髄に転移したがんは、医師が存在を忘れるほど消えていた。脳に転移したがんも小さくなっているという。

「いまの医療は日進月歩。本当にありがたいことです。ただ、たとえ小さくなっても元の状態に戻るわけではない。だからこそ上手に共存することを考えなくてはなりません。

ネットでがんのことを調べると、余命何年とか出てきて不安になりますが、お医者さんには『半分以上嘘だから見ない方がいい』と言われました。ありがたいのは“がん友”の輪が広がったこと。同じ境遇の人から『豊ちゃん、大丈夫だよ』なんて言われると、やっぱり心に響くんですよね。千羽鶴を折ってくれるかたや、丸坊主にして祈ってくれるファンのかたもいて、周りの人たちの応援もすごく励みになっています」

2月7日、兄や甥とファミリーコンサートを開催した際の集合写真
写真4枚

2月7日、山川は兄の鳥羽、鳥羽の息子で歌手の木村竜蔵・木村徹二の4人でステージに立ち「木村家ファミリーコンサート」を開催。約700人のファンの前で、鳥羽の代表曲『兄弟船』や山川の『アメリカ橋』、兄弟初のデュオ作品『俺たちの子守唄』などを熱唱した。

「昨年、念願かなって兄貴と歌を出すことができました。甥っ子たちとステージに立てたのもうれしいし、オファーがあればいつか4人で紅白に出たいですね。

マネジャーの息子がどんどん仕事を入れるので、最初のうちは『できなかったらどうするんだよ』なんて言ってたんですが、いまでは逆に『どんどん入れろ』と言っています。ステージの上で歌っているときは病気のことを忘れられるんです。これからどうなるかわかりませんが、いまは仕事ができることが本当に幸せ。体力が続く限り、休まず歌い続けたいですね」

熱い思いを胸に、山川は今日もステージに向かう。

※女性セブン2025年3月6日号