
2月1日、ドナルド・トランプ米大統領がカナダなどに新たに25%もの関税を課す大統領令に署名すると、週明け3日には日経平均株価が一時1100円以上も下落するなど、激震が走った。だが“トランプ経済”は悪いことばかりではなさそうだ。むしろ、これを逆手に取ることができれば、いまこそ老後資金を倍増するチャンスかもしれない。
外国人に“レトロで日本らしいデザイン”が人気
家から出ずとも“トランプで稼ぐ”ことは可能だという。「リユース経済新聞」編集長の瀬川淳司さんが言う。
「円安のいま、フリマサイトなどで不要品を出品すると、海外からの買い手がよくつくのです。日本からの出品は偽物が少なく、扱いが丁寧なので美品が多いと人気で、さらに円安で追い風が吹いている状況です」
具体的には、ハイブランドのバッグや時計、フィギュアやトレーディングカードといったアニメ・ゲームグッズ、カメラ、ゴルフクラブなど。

「キャノン、ソニーなどのコンパクトデジタルカメラが人気で、新しいものより2000年代前半の画素数の粗いものが“レトロ感のある写真が撮れる”と人気が高い。カードやゲーム機なども、古くても希少性の高いものは高値がつきやすい傾向にあります」(瀬川さん)
さらに1970~1980年代の昭和歌謡や海外アーティストの日本版レコードのほか、オニツカタイガーやアシックスなどのスニーカーも“レトロで日本らしいデザイン”と大人気だ。
「日本人には当たり前でも、外国人からすれば日本にしかない意外なものがたくさんある。中には“押し入れに眠っていたバービー人形が数千円で売れた”というケースもあるほど。自宅の不要品がお宝に変わるかもしれません」(宮本さん)
絶対に海外向けに売りたいなら『イーベイ』を
出品先は、『メルカリ』や『Yahoo!オークション』、『アマゾン』など、一般的なフリマサイトや販売サイトでOK。
「海外にはフリマサイトで購入する代行業者もあり、国内の注文者から外国人ユーザーの手に渡っていることも少なくないのです。
一方で、絶対に海外向けに売りたいなら、外国人ユーザーが中心の『イーベイ』を。また、ブランド時計なら『クロノ24』、レコードなら『ディスコグス』など、商品によって出品先を選ぶのもいいでしょう。
ただし、これらのサイトに出品する際は英語で商品説明を書く必要があり、為替変動による価格の上下や、日本よりも返品率が高いことにも注意が必要。返品リスクを織り込んだ値段設定や買い手への情報提供なども気をつけましょう」(瀬川さん)
アメリカとは切っても切れない、日本のお金事情。「またトラ」に世界が戸惑ういまこそ、しっかり稼がせてもらおう。

※女性セブン2025年3月13日号