社会

【中学生が缶チューハイをイッキ飲み】名門・西武のアイスホッケーチームで「未成年飲酒と動画拡散」保護者激怒の前代未聞トラブル

コーチがアイスホッケー連盟の理事だから

こうした前代未聞の騒動。保護者たちに不信感が生じたのは、指導者たちの管理監督責任もさることながら、その後の対応だった。

「保護者向けに説明の文章が配布されたのも遠征の1か月後と、かなり時間が経ってからでした。これでは、仕方なく対応した、と見えてしまいますよね。

チームのコーチを務めるAさんは、東京都のアイスホッケー連盟の理事も務める実力者。文書では『連盟への報告を実施済み』となっていますが、それがいつだったのかは明らかにされておらず、対応のスピード感などに疑問を感じます。なかには、『そもそも自分のチームも管理できないのに、東京都のジュニアの強化育成など担えるのか』と嘆く人もいました」(前出・保護者のひとり)

別の保護者は「チームとしての責任や今後の対応を示してほしい」と意見する。

「未成年飲酒とそれを動画に撮って面白おかしく拡散したというあたり、チーム内で飲酒が悪いこと、という認識が薄かったように感じます。スポーツだけできれば何やっても許される時代ではありません。監督やコーチにはそういった人間育成の面も期待した保護者は少なくない。そもそも、文書には再発防止策に関する記述はなく、悪いことをした子を切り捨てて、それで終わりでいいのかという思いもあります。子どもたちには、『未成年飲酒はダメなことなんだ』と、いまのうちにしっかり教えるべきで、有耶無耶で済ませるのが1番よくない対応ではないか。引率した監督やコーチの責任と共に、『チームとして、どう改善していくのかをもっと真剣に考えるべきでは』との声もあがっているのです」

西武大和ジュニアアイスホッケークラブの運営会社は、今回の件について次のように回答した。

「当クラブは未成年者が所属するクラブであり、クラブ内に関するご質問については回答を控えさせていただきます。当クラブといたしましては、引き続き、会員及び保護者の皆様のご理解とご協力をいただきながら、当クラブの指導理念・指導方針に基づきクラブ運営を行ってまいる所存です」

前代未聞の不祥事に、名門・西武の名が泣いている。

慣れないアルコールに少し顔をゆがめた瞬間
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前代未聞のイッキ飲みの様子がメンバーの間で拡散
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クラブから保護者に配布された不祥事を知らせる文書
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