
“大人たちの井戸端会議”に、8000人の人が集まった。
3月12日、ジェーン・スーと堀井美香の大人気ポッドキャスト『OVER THE SUN』の番組イベントが日本武道館にて行われた。
コラムニスト、作詞家、ラジオパーソナリティとして活躍するジェーン・スー(51才)と、フリーアナウンサー、ナレーターの堀井美香(52才)の飾らないトークは、まだ堀井がTBSアナウンサーだった2020年10月に配信をスタート(堀井は2022年3月にTBSテレビを退社)。女性たちの間で支持を集め、今では月間リスナー約80万人の人気番組に成長した。
これまでにもさまざまなイベントが開催され、800人のリスナーとともにスタートした『祝!100回記念~互助会のみなさまよくぞここまでたどり着きました~』(2022年10月)、『幸せの黄色い私たち』(2024年1月)、『緑のオーバーザサン 安全第一 私たちの大運動会』(2024年7月)、そして旅行型イベント『今年もおつかれ~互助会慰安旅行~』(2024年11月)など、“互助会員”と呼ばれる番組リスナーとの交流をはかってきた。

放送開始から約4年半の集大成となったこのイベントには海外からのファンも駆けつけ、「会場・配信ともにTBSラジオのPodcastイベントとして過去最大の動員となりました」(TBSラジオ関係者)という。
イベント内容はあまりにも多岐にわたった。ジェーン・スーが15才のときに「創作ノート」に綴ったという歌詞に、このイベントのために曲がつけられ、ジェーン・スー自身が歌唱。『靴とあんた』と名付けられた曲の終わりに、番組ファンにはお馴染みのネックレスタイプのハーモニカをおもむろに取り出し演奏すると、観客からは大きな拍手が起こった。

一方の堀井はフランク・シナトラの代表曲『マイ・ウェイ』を高らかに歌い上げたかと思えば、同じ舞台上で紙切り師・林家二楽・八楽がイベントにちなんだ切り絵を披露するという、“謎演出”を見せ、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
イベント会場を後にした者の多くが涙を見せていたのは、“笑い泣き”だけではなかったことも記しておきたい。
先述のとおり、『OVER THE SUN』は番組開始から4年半。この間、リスナーからのメールの数は3万通に到達したという。そんな番組の歴史を振り返り、イベントではリスナーに対して、ジェーン・スーからの手紙が読みあげられるコーナーも。会場では涙をぬぐう人も少なくなかった。

≪互助会員のみなさんへ 改めまして本日はよくぞよくぞ日本武道館までたどり着きました。互助会員のみなさんと美香ちゃんと私、本当にすごいと思う。だって武道館だもん。悪ふざけの境界線をここまでぐんぐん広げてくれたのは、ひとえに互助会員のみなさんが楽しんでくれたおかげです。本当にありがとう。毎日いろんなことがあります。楽しいことも悲しいことも何も起こらない日だってあります。思いどおりにならないこと、ままならないことばかりという人もいるでしょう。それでもあなたは今日も生きている。こうやって、武道館まで自分の力でたどり着いたではないですか。すごいことだよ(以下省略)≫

笑いと感動とともに、堀井たっての希望だったという、約8000人の互助会員との第九合唱でしめくくられた本イベントは、多くのリスナーの明日への活力となったことだろう。
週末へのゴールと捉える金曜日夕方5時に、毎週新作を配信する『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』。次なるイベントを楽しみにしたい。
なお、公演の模様は、アーカイブ配信で楽しむことができる。配信期間やチケット情報など、詳しくはTBSラジオのイベント特設サイトにて。
https://www.tbsradio.jp/ots_redcarpet/


