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【萬田久子さん×神津はづきさん】40年来の親友が“ファッション”を語る「時間が経つと服との距離感が変わってくる」 悩みを解決する萬田さんの“秘密のクローゼット” 

女優の萬田久子さん
写真3枚

神津:この人は心底、お洋服が好きなんだと伝わるから、世代を問わず、萬田さんの精神が響くんだと思う。ファッションを語っていてもただ消費しているだけで、服に残酷なことをしている人も中にはいるから。

萬田:捨てない&眠っていた服をよみがえらせるスタイルは、ありがたいことに読者の皆さんも共感してくださっている。

神津:愛があるものね。ファッションブックにも写真があるけど、萬田さんの「秘密のクローゼット」はバービー人形の世界に入ったみたい。ポップでカラフルで、女の子の夢がギュッと詰まった宝箱のよう。小物類もたくさんあって着せ替え人形の気分を味わえるし、“○○の会なら、どんな服がいいと思う?”なんて何気ない会話で“ちっちゃい人でも着られるのがどこかにあったな”と、出してきてくれて。萬田さんのクローゼットでたいてい悩みが解決する。たださ……。

萬田:えっ、何よ……。

神津:これ着てごらん、とどんどんお洋服を出してきてくれるのはいいんだけど、試着して似合わなかったら、どれだけうれしそうに笑うか。“ひどいわぁ”とか涙を流しちゃって。昔はコム デ ギャルソンへ一緒にお買い物に行ったけど、その時も、試着室を出た途端に大笑いしてたもの。萬田さんと試着室でファッションショーをするのはいつも楽しくて大好き。

萬田:ひとりでも楽しいわよ。今日のコーディネートを考えるのも夢中になって、昨夜は気がつけば深夜2時になってた(笑い)。今だから言っちゃうけど、その後ベッドに潜ってはーちゃんの本を読んだの。やっぱりメイコママが最高だし、神津家の日常は面白いわよねぇ。自分の名前が出てきたのも“あっ!”って喜んじゃったし。

(第4回に続く、第1回を読む

【プロフィール】
萬田久子(まんだ・ひさこ)/1958年大阪府生まれ。短大在学中にミス・ユニバース日本代表に選出され、1980年にNHK連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』で女優デビュー。以来、主演を含む多くのドラマに出演し、映画、舞台でも活躍。2023年『グランマの憂鬱』では主演を務め話題に。長年さまざまな雑誌やメディアで唯一無二のファッションアイコンとして注目され、近年は自身のインスタグラム(@hisako.manda_official)で披露している私服ファッションにファンが多数。

神津はづき(こうづ・はづき)/1962年東京都生まれ。東洋英和女学院高等部を卒業後、ニューヨークへ留学。帰国後、母・中村メイコさんの後を継いで女優となる。1992年、俳優・杉本哲太と結婚。一男一女の母。現在は月に2回ほど刺繍の先生をするほか、本物の大人に必要なアイテムを制作しようと受注ブランド『Petit Tailor R-60』を展開中。今後の夢は盛りだくさん。インスタグラム(@hazukitoito)では楽しい刺繍作品を披露している。

構成/渡部美也 撮影/浅野剛 ヘアメイク/黒田啓蔵

※女性セブン2025年4月17日号

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