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【八代亜紀さん、私的写真封入CD騒動】販売元社長は「なんの問題もない」、遺族らは「刑事民事問わずあらゆる手続きの準備」…法廷闘争ならさらに私生活が暴かれるリスクも 

八代亜紀さんの追悼アルバムが問題となっている
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「こんなこと許されるのか?」「リベンジポルノじゃないか!」──『舟唄』や『雨の慕情』の名曲で知られる八代亜紀さん(享年73)の“新譜”を巡って、そんな嘆きの声が聞こえる。彼女の私的なヌード写真を特典として封入した前代未聞のアルバムが、4月21日に発売されるというのだ。今年3月にこの販売計画を本誌『女性セブン』が報じて以降、販売元のレコード会社には非難の声が殺到した。

「ミュージシャンの近田春夫さん(74才)は自身のSNSでそのレコード会社を激しく非難。《このCD買う人も同罪だよ。軽蔑するね》などと投稿しています。ネット上では“八代さんの尊厳を傷つけるな”といったレコード会社への批判的な反応が大半で、4月9日に始まった発売中止を求める署名活動では、すでに5000人近くが賛同の意思表示をしています」(芸能レポーター)

ところが、当のレコード会社はインスタグラムで「告知通りに発売する」と開き直り、発売をやめてほしければ「写真類一式を買い取って頂ければお譲りする」と異例の呼びかけを行う始末。

写真は当時、八代さんが交際していた音楽関係者のN氏によって撮影されたもので、一緒に彼女が綴ったラブレターと“セット”。なぜこの写真がレコード会社に渡ったのか。同社のX社長は本誌の取材にこう述べている。

「N氏が経営していたレコード会社は、八代さんが他社に移籍した後、経営が行き詰まり、借金が3億円近くに膨れ上がったんです。このままだとダメになるというので、2000年頃にウチが八代さんやほかの歌手の原盤権や、会社にあった財物一式を買い取りました。その中に“写真”もあった。そういう経緯がありますから、当時の音源を使ってアルバムを出すことにも写真を公開することにもなんの問題もありません」

発売予定のアルバムのジャケット写真(レコード会社のインスタグラムより)
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八代さんが、プライベートで撮影した写真が公になることを望んでいるはずもないだろう。このX氏に関しては、これまで裁判沙汰のトラブルも報じられている。

「2000年頃、当時、X氏の会社に所属していた女性タレントらとの金銭トラブルが報じられ、最終的にX氏にはタレントらに320万円の支払いが命じられています」(音楽関係者)

今回のヌード写真付きアルバムの発売は、関係者にとって寝耳に水。騒動に途方に暮れていたのが、八代さんの遺族と、彼女のアート作品や楽曲の権利を管理する会社の社長だった。

14日の夜には、同社のホームページ上で声明を発表。遺族と会社が、レコード会社に送付した内容証明郵便になんら返答がないことを明かし、《現在、当社におきましては、刑事民事を問わず、あらゆる手続きの準備を進めているところとなります(中略)本件問題作の発表そのものは極めて不愉快な出来事であり、絶対に許すことのできないものであります》と強い憤りを示した。

「このままX氏が強硬姿勢を曲げなければ、法廷闘争にまでもつれ込む可能性が高い。そうなれば、八代さんのヌードが撮られた経緯など、さらに私生活が暴かれるリスクもあり、最悪の事態となってしまいます」(芸能関係者)

すでに大手レコード販売店などは、このアルバムを取り扱わない方針を示している。果たして、八代さんの尊厳は守られるのか。

※女性セブン2025年5月1日号

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