「Aの名前は知られてはならぬ」
かつて、宮内庁職員といえば天皇家をはじめとした皇族方をお支えすることを使命とし、仕事に高いプライドを持っていたが、それもいまは昔のことだという。Aの素性について、ある皇室記者はこう明かす。
「例えば、以前は園遊会で皇族方をお迎えする際の職員の立ち姿も、凜とした佇まいで使命感と皇室への敬意が滲んでいたものです。
それに比べると、Aは明らかに皇室に対する畏敬の念がなく、“宮内庁は安定とゆとりのあるホワイト職場”程度にしか捉えていなかった。Aはノンキャリの国家公務員で、年収は300万円台。派手に遊ぶタイプではなかったものの、“いまの仕事は安定はしてるけど給料が安い”などと愚痴っていたとか。宮内庁は皇宮警察に刑事告発しており、今後、捜査が進められます」

だが、宮内庁はAの情報に神経質に対応し、性別すらも明かさない。
「若手とはいえ、Aは天皇ご一家のプライベートマネーの流れを知りうる立場だけに、世間に名前が知られることを恐れたのではないか。名前がわかれば、取材に行く報道機関もあるでしょうし、Aが天皇ご一家についての情報を積極的に暴露する危険性もある。かつてない醜聞だけに内々に処理することはできませんでしたが、Aの情報は徹底的に表沙汰にならないように配慮したのでしょう」(前出・皇室記者)
折しも国会では皇室の安定的な継承に向け、女性皇族の結婚後の身分などについての議論が少しずつ進展を見せている。
「両陛下だけでなく、愛子さまの熱心なご活動により、皇室の存在が国民に好感を持って受け止められているだけに、お支えする立場の職員が信頼を裏切る行為をしたことを、宮内庁全体で厳しく受け止めるべきでしょう」(前出・皇室記者)
令和の時代に合った皇室の在り方を模索するだけでなく、皇族方をお支えする職員の意識改革も必要だ。
※女性セブン2025年5月22日号