だしがら
ここからはだしからの活用法を紹介する。
【すべてのだし素材(乾物)】あらかじめ粉末にしておくと無駄がない
「昆布・かつお節・いりこなどの乾物は、だしをとった後、しょうゆとみりんで甘辛く味つけして佃煮などにしてもいいですが、乾物のまま、はさみで小さく切ってからミルやフードプロセッサーで粉砕し、粉末だしとして使うと便利です。
みそ汁やスープに入れて丸ごと食べてしまえるので、だしがらが出ることもありません。しかも粉末にすることで味わいが濃くなり、栄養分も余すことなく摂れます。1回に使う量も節約できてお得。この粉末だしに、ごまや青のりなどを加えて塩で調味すれば、ふりかけにアレンジもできます」(アズマさん)

【昆布】だしがらでも栄養は豊富で旨みもしっかり出る!
●昆布炊きごはん(佐々木さん)
【1】米2合は洗い、だしをとった後の昆布1/2枚は細切りにする。
【2】炊飯器に【1】、米2合分の水、塩適量を入れ、普通炊飯で炊く。
【3】器に盛り、煎りごま少量をふる。
POINT「だしをとった後の昆布やかつお節をすぐに調理できない場合、刻んでから冷凍しておけば、必要なときに使えて便利です」
【かつお節】水気をしっかり切ってから使うのがおいしくなるコツ
●だしがら入りおにぎり(2人前)(佐々木さん)
【1】かつお節のだしがら20~30gは水気をしっかり切り、調理ばさみで細かく切る。
【2】ボウルに【1】、茶碗2杯分のご飯、しょうゆ小さじ2、天かす小さじ1を入れて混ぜ合わせ、おにぎりにする。

◆教えてくれたのは:国際中医・薬膳師・大友育美さん
料理研究家、フードコーディネーター。著書に『いたわり発酵ごはん 不調しらずの体をつくるおいしい薬膳の知恵』(マイナビ出版)など。
◆教えてくれたのは:料理家・佐々木麻衣さん
食品ロス削減コンサルタント・冷蔵庫収納スペシャリストとして、食材保存、冷蔵庫収納、冷凍貯金の講座・講演、親子で楽しめる畑の収穫体験の運営などを行う。
◆教えてくれたのは:省エネ生活研究家・アズマカナコさん
エネルギーや環境負荷の少ない暮らしを追求し実践。著書に『電気代500円。贅沢な毎日』(CEメディアハウス)、『捨てない贅沢』(けやき出版)など。
取材・文/番匠郁
※女性セブン2025年5月22日号