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《“親の七光り”は通用しない》スター賞受賞のKoki,「最新映画がアメリカで称賛」一方で評論家からは賛否の声

映画スターの階段を着実に上がっている
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海の向こうから喝采が聞こえてきた。モデルで俳優のKoki,が主演する映画『TORNADO(トルネード)』が、アメリカで世界最速公開され、早くもKoki,の演技力が絶賛されているという。

この映画は、スコットランド人の監督によるイギリス製作のアクションスリラー。舞台は18世紀のイギリスで、人形劇の巡業をしていた父(平岳大)と娘のトルネード(Koki,)が、ある日冷酷な犯罪者集団とかかわることになり、危険に巻き込まれていくという物語だ。

「Koki,さんは女剣士(サムライ)として犯罪者集団と対峙する役を演じています。イギリスを代表する名優ティム・ロスやジャック・ロウデンなど、メジャーどころが重要な役で出ており、今年2月のグラスゴー映画祭のオープニング作品としてプレミア上映されたほどの作品です。アメリカを皮切りにイギリスなど世界中で順次上映されていくとみられています」(映画配給会社関係者)

あっという間にムービースター

Koki,といえば、2018年にモデルデビューを果たした直後は、父親が木村拓哉で母親が工藤静香という超有名な両親の名前ばかりがクローズアップされてきた。しかし、2022年にホラー映画『牛首村』で映画初出演にして初主演に抜擢されると、あっという間にムービースターの階段を駆け上がっていく。特に今年は1月にアイスランド映画『TOUCH/タッチ』、3月と5月には韓国のウェブトゥーンが原作の映画『女神降臨』が前編後編と相次いで公開され、映画界でグローバルな活躍が目立っていた。

「そうした功績が評価され、今年3月、Koki,さんはアジア版アカデミー賞とも言われる『アジア・フィルム・アワード』で、今後の活躍が期待される若手に送られる『ライジング・スター賞』を受賞しています。2014年に栗山千明さんが獲って以来の日本人による受賞で、近年では、2019年に韓国人俳優のパク・ソジュンさんも受賞しています。彼はその翌年に大ヒットドラマ『梨泰院クラス』に主演し、名実ともにスターとなりました。

この国際的な映画賞には、“親の七光り”なんて通用しません。Koki,さんの活躍が本当に期待されている証拠です」(前出・映画配給会社関係者)

父木村拓哉と“ニケツ”するKoki,(2024年)
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気になるトルネードの評判だが、「正直なところ賛否あるのですが、映画とはそういうものです」と明かすのは、数多くの作品を評価してきたベテランの映画ライターだ。

「海外の映画レビューサイトには、ワールドプレミアや試写などを見た映画評論家が、少し前からコメントを書き込んでいます。Koki,さんに対しては《Koki,の毅然とした自信に満ちた演技は、この映画の最大の強みである》、《若きヒロインは単純に一つのアイデンティティやムードを表しているわけではない。複雑な演技を見せている》など演技力を褒める声が見られています。反面、作品自体には、《視覚的には見事だが、退屈で想像力に欠ける》、《この作品を楽しめるかどうかは、薄っぺらいキャラクターをどれだけあなたが応援したいかにかかっている》などの書き込みもありました。

ただ、全体としては緊張感のある作品の中で、見事に女剣士役を演じきったKoki,さんには好意的なコメントが目立ちます。日本での公開は未定のようですが、遠近法などを使った映像表現も魅力なので、できれば映画館のような大きなスクリーンでこそ見たい作品だと思いますね」

いまのところ、俳優として大ヒットには恵まれていないKoki,だが、イギリスからの逆輸入作品で、その殻を破るのかもしれない。

工藤静香のライブ終わりだった(2024年)
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まるで映画のワンシーンのよう(2024年)
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ヘルメットも似合う
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足が長いKoki,
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モデル立ちも様になる
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母親も美スタイル(工藤静香のインスタグラムより)
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