22時までコーヒータイム
皇后となられてから、コロナ禍でのオンライン出席を含め、パーフェクトに参加をされてきた行事を、直前になって体調不良のため欠席されたのだ。式典には陛下がおひとりで出席され、記念の植樹をされた。
「雅子さまは、埼玉への出発のギリギリまでお出ましを模索されたものの、結局“体がついていかない”となり、取りやめの判断をされたようです」(別の皇室記者)
陛下は24日、雅子さまの訪問が取りやめになったことについて、感想を発表された。
「今回体調が整わず、伺うことができなかったことを大変残念に思っており、県民の皆さんと、今回準備段階から当日対応していただいている関係者の皆さんに、くれぐれもよろしくお伝えしていただきたい、とのことでした」
そうしたコメントが公表されること自体が異例で、雅子さまの大きな落胆を表している。ただ、その2日前まで雅子さまのご体調は万全のように思われていた。5月22日には、オランダのウィレム・アレキサンダー国王を招いた御所での夕餐に参加された。食後には愛子さまも交え、22時頃までコーヒータイムを楽しまれていたという。
「オランダ国王との夕餐は、もともとは陛下おひとりのご予定でしたが、そこに雅子さまも参加されたのです。ですから、ご自身もご体調のよさを感じられていたのでしょう」(前出・別の皇室記者)

そこから急転の植樹祭のご欠席だった。さらに5月29日、陛下は愛子さまとおふたりでウィーン少年合唱団の公演を鑑賞された。もともと、陛下おひとりでの出席予定ではあったものの、昨年の同公演にはご一家揃ってお出ましになっており、今回は雅子さまのご不在が目立つ形となってしまった。言うまでもなく雅子さまは、皇太子妃時代に患われた適応障害からの快復の途上にある。近年は重要な公務にあたって、事前に体調を整えられてきた。
「雅子さまとしては、順調だったご公務前の体調管理が、今回うまくいかなかったわけです。皇太子妃時代の後半から、約10年続けられてきた“工夫”が通用しなかったことで、雅子さまが自信を喪失されてしまうことがもっとも懸念されることです」(前出・皇室ジャーナリスト)
雅子さまは、これまでさまざまな壁を陛下との絆で乗り越えられてきた。32回目の結婚記念日は、その愛を再確認し、この先待ち構える、決して平坦とは言えない慰霊の旅へのリスタートとなるのだろう。
※女性セブン2025年6月19日号