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《ウジ虫が数匹這っている》人気ラーメンチェーンが異物混入事案で臨時休業「動画投稿する必要あったのか」の意外な反応が

突然のお知らせだった(HPより)
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今年に入り、大手牛丼チェーンに「ゴキブリ」や「ネズミ」が混入していたという事案が相次ぎ、全店24時間営業を23時間営業に変更して清掃時間を設けるなどの大規模な見直しが行われた。この時も発端は利用者のネット投稿だった。

昨今は、写真や動画をSNSに投稿し、ネット上のさまざまな意見を募って参考にすることがライフハックと考える人もいるほど。しかし、その投稿が本人にとって“予想外の影響”を社会に及ぼす可能性も意識したほうがいいかもしれない。ある飲食コンサルタントが言う。

「大前提として、店側が異物混入を未然に防ぐための徹底した衛生管理を行うことが重要なのは間違いありません。実際、大手牛丼チェーンが、清掃の時間を設けるなどの対応をしたのはSNS投稿がきっかけであり、そこには一定のメリットがあったと考える人もいるでしょう。

一方で、SNSなどで一度情報が拡散してしまうと、他の同じ業態店舗への風評被害を含めて想定外に大きなネガティブニュースとして問題が肥大化してしまうことがあります。本来、個別の事案であるはずのものが、あたかも業界全体の恒常的な問題のように捉えられるリスクもある。まずは店舗側に伝えて改善されなければ、ネットに投稿するなどの対応のほうがベターです。SNS投稿はもっとセンシティブになるべきでしょうね」

SNSが普及したことで、消費者は企業や店舗の対応をより厳しく見るようになった。一方の企業は、より高い透明性と説明責任が求められている。問題の肥大化や二次被害を最小限に抑えるためにも、互いに冷静かつ真摯な対応が必要だとはいえるだろう。

虫のような異物が発見されたラーメン(Xより、一部編集部で加工しています)
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