健康・医療

《更年期を迎えた女性は特に注意》朝の過ごし方は心身の不調に関係!“やってはいけない”13個の寝起きルーティン

やってはいけない【8】朝食を抜く

「起床後は、脳も体もエネルギー切れの状態。朝食をとらないと血糖値が上がらず、頭がボーッとしたり、イライラしたりなど気分の波が出やすくなります。一日のスタートだからこそ、朝食をとる習慣をつけることが大切です」(しょうさん)

朝ごはんを食べずに出かける女性
やってはいけない【8】朝食を抜く(イラスト/たばやん)
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やってはいけない【9】二度寝する

「二度寝をすると、夜に眠れなくなるので、どうしてもしたいときは、いつも通りの時間に起きて10分ほど太陽の光を浴びてから寝ましょう。脳に光が届けば生理学的なリズムは通常通り始まるので、二度寝をしても大丈夫です」(菅原さん)

目覚ましを止める女性
やってはいけない【9】二度寝する(イラスト/たばやん)
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やってはいけない【10】冷たいシャワーを浴びる

「起床後に冷たいシャワーを浴びると交感神経が刺激され、脳に負担がかかります。シャワーを浴びる際は、最後に足首を10秒ずつ温めると全身が効率よく温まります。さらに仙骨(腰椎と尾骨の間にある骨)を温めることで副交感神経の働きが高められます」(菅原さん)

シャワーを浴びる女性
やってはいけない【10】冷たいシャワーを浴びる(イラスト/たばやん)
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やってはいけない【11】夜中に時刻を確認

「朝に自然と目覚めるのはコルチゾールというホルモンのおかげ。これは起床の3時間前から分泌されます。夜中や明け方に目覚めて時刻を確認すると、次からはその時間に合わせて分泌され、睡眠サイクルが狂うので注意」(菅原さん)

時間を確認する女性
やってはいけない【11】夜中に時刻を確認(イラスト/たばやん)
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やってはいけない【12】起床時に頭を横にしたまま

「重力がかかる方向に脳波は影響を受けるのですが、頭を起こす(縦にする)と覚醒の脳波が出て、目覚めやすくなります。頭を横向きにしたままだとこの脳波が出ないので、いつまでも覚醒できずダラダラ過ごすことに」(菅原さん)

眠そうな女性
やってはいけない【12】起床時に頭を横にしたまま(イラスト/たばやん)
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やってはいけない【13】「~しなきゃいけないんだった」と予定を確認

「明確な言葉ほど、脳の指令のスイッチが入りやすい。『今日は~しなきゃいけないんだった』では、意味が曖昧で脳は指令を出しにくいので、やるべきことは朝、『○○する』と言い切りましょう」(菅原さん)

布団から起き、ため息をつく女性
やってはいけない【13】「~しなきゃいけないんだった」と予定を確認(イラスト/たばやん)
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専門家が実践!一日を気持ちよく始めるためにマネしたい朝習慣

専門家が毎朝行っている、朝におすすめの習慣を紹介してもらった。明日の朝から試してみよう!

小鉢1杯のヨーグルトで腸から体を整える

自身も更年期真っ只中だと話す富永さん。毎朝、ヨーグルトとコーヒーを摂るのがルーティンだという。

キウイヨーグルト
医学博士の富永さんは毎朝のヨーグルトが日課(写真/GettyImages)
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「特にお気に入りなのは、岩手県産の生乳を100%使用した『毎日食べたい湯田ヨーグルト』。ビフィズス菌BB-12と乳酸菌のアシドフィラス菌LA-5という、2種類の菌が使用されていて、このヨーグルトのおかげで長年の便秘が解消されました。快便は自律神経を整える役割もあるので、更年期で乱れやすい私にはピッタリのようです」(富永さん・以下同)

コーヒーは豆から挽くのがこだわりだ。

「朝、頭をスッキリさせるため、少量のカフェインを摂取する意味でコップ1杯のコーヒーを飲んでいます」

コーヒーの香りを楽しむ時間が癒しになっており、忙しいときこそ、こうした時間を確保することが大事だという。

コーヒーを淹れている
コーヒーの香りを楽しむ癒しの時間もルーティンに(写真/GettyImages)
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好きな音楽をかけて軽くストレッチ

精神科医のしょうさんの朝は、一日のメンタルの方向性を決める時間だと話す。

「私は軽く体を動かしています。朝の体の動きは、心の動きにもリンクしていて、特に気分が落ち込んでいるときは、動くことで感情を引き上げられるんです。散歩やラジオ体操、好きな音楽をかけながらのストレッチなど、数分でいいので体を動かすと自己肯定感の向上につながっていきます」(しょうさん)

◆教えてくれたのは:作業療法士・菅原洋平さん

国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。現在は、ベスリクリニックで睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。著書に『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)など多数。

◆教えてくれたのは:富永ペインクリニック院長・富永喜代さん

医学博士。痛みで苦しまない人生を医学で導く「痛み改善ドクター」。肩こり、頭痛、腰痛、性交痛などのあらゆる痛みを治療し、情報発信している。著書に『ヘバーデン結節は自分で治せる!』(永岡書店)など累計100万部超。

◆教えてくれたのは:精神科医・しょうさん

大学病院に所属し、現役の精神科医としての業務や研究に従事しながら、ブログやInstagramなどでメンタルヘルスについての情報を発信中。著書に『精神科医が教える 笑顔うつから抜け出す方法』(あさ出版)など多数。https://drshrinksho.com/

取材・文/鳥居優美

※女性セブン2025年8月21・28日号