
暑~い夏こそ、カレーが食べたい!有名料理人が、自分と家族のために繰り返し作って食べる、とっておきのレシピを大公開。カンタンなのにどれも驚きのおいしさで、“らしさ”全開の翌日アレンジも必見です!
※余ったカレーは常温で放置せず、必ず冷蔵、または冷凍したものを再加熱し、「翌日カレー」として使ってください。
「リストランテ アルポルト」片岡護シェフの「昔ながらのポークカレー」
月に一度か二度、無性にカレーを作って食べたくなるという片岡シェフ。
「しかも、こじゃれたやつじゃなくて、昔給食で出たような懐かしい感じのカレーね」と付け加える。それがこのポークカレー。双子のお孫さんたちも大好きで、会うたびリクエストされるのだそう。

「おいしく作る最大のコツは、あえて凝らずに、野菜の持ち味を生かすこと。あとはルーにお任せすれば勝手においしくしてくれるよ」(片岡シェフ・以下同)

カレールーは毎回ランダムに購入し、それぞれの個性がぶつかり合って生まれる味わいを楽しんでいる。
「昔ながらのポークカレー」のレシピ
コーンの芯が最高のスープに野菜の甘み・旨み・香りを堪能。
《材料》(4〜5人分)
豚バラブロック肉…350g
【マリネ用】にんにく・しょうがのすりおろし…各小さじ1 クミンパウダー・コリアンダーパウダー・カルダモン…各小さじ1 塩・こしょう…各少量
とうもろこし…1と1/2本 じゃがいも…2個
【煮込み用野菜】にんじん…大1/2本 玉ねぎ…中1個 マッシュルーム…3個 しいたけ…大3個 パプリカ(黄・赤)…各1個 ズッキーニ…1本
カレールー…異なる銘柄2種を各40~50g りんごのすりおろし…1/2個分 にんにくのみじん切り…大さじ1 オリーブオイル…大さじ3 白ワイン…1/4カップ ご飯…適量
《作り方》
【1】豚肉はひと口大に切り、マリネ用の調味料をもみ込んで冷蔵庫で1時間~一晩置く。
【2】とうもろこしは端を切り落として半分に切り、立てて持ちながら芯と実の間に包丁を入れて実をそぐ。芯は幅1cmの輪切りにする。じゃがいもはひと口大に切り、水にさらす。
【3】鍋にとうもろこしの芯を入れ、水(分量外)をひたひたになるまで注いで強火にかける。30分程度煮立たせて、塩ひとつまみ(分量外)を加える。ざるでこし、芯とスープを分ける。

【4】煮込み用野菜は、すべてひと口大に切る。
【5】鍋ににんにくのみじん切りとオリーブオイルを中弱火で熱し、香りが立ったら弱火にして【4】を入れる。そのまま30分ほど、かさが半分程度になるまで炒める。

【6】フライパンにオリーブオイル適量(分量外)を熱し、【1】を全面が香ばしい色になるまで炒める。
【7】【5】に【6】、【3】のスープを5カップほど注ぎ、あくを取りながら煮る。沸騰したらカレールーを割り入れて溶かし混ぜ、とうもろこしの実とじゃがいも、りんごのすりおろし、白ワインを加え、1時間ほど煮込む。
【8】器にご飯を盛り、【7】をかける。好みでらっきょう・紅しょうが・パクチーの葉各適量(分量外)を添え、パセリのみじん切り適量(分量外)を振る。
《Point》

とうもろこしの実がそぎにくい場合は、縦の長さを短めに切るとやりやすい。
【翌日アレンジ】「ペンネのカレーグラタン」のレシピ
カレーと、焼いたチーズは最強のコンビ。ペンネの代わりに、じゃがいもやカリフラワーを使ってもおいしい。

《作り方と材料》(4~5人分)
【1】ゆでて水けを切ったペンネ200gを、お玉2杯分の「翌日カレー」であえる。
【2】市販のベシャメルソースは牛乳でのばす(各適量)。
【3】耐熱容器に【1】、【2】、市販のトマトソース適量を順に層になるように入れ、パルメザンチーズまたはモッツァレラチーズ適量をかけて200〜250度に予熱したオーブンで15分ほど焼く。
【4】仕上げにパセリのみじん切り適量を散らす。
◆リストランテアルポルト

巨匠・片岡シェフの感性と技を心ゆくまで堪能できる最高級のイタリアン。店内は重厚なインテリアで、落ち着いた大人の雰囲気。
住所:東京都港区西麻布3-24-9 上田ビル B1F
撮影/菅井淳子 取材・文/高城直子
※女性セブン2025年9月4日号