
日々の暮らしの中で、「食事作り」は毎日続いていくもの。だからこそ、「無理せず続けられるものがいい」と、料理家のウー・ウェンさんは話す。子供たちが巣立ち、家族の形も変化する中で、“家族の健康”を第一に、ずっと作り続けてきた「いつものごはん」を教えてもらった。
ウー家の「朝ごはん」
「砂糖を使わないのでハムやアボカド、卵やチーズがよく合います。甘く食べたいならメープルシロップをかけて。ビタミンたっぷりのフルーツや温野菜を添えると栄養バランスも完璧!」(ウーさん)
「ふんわりフレンチトースト」のレシピ
朝に摂りたい栄養をワンプレートにバランスよく盛り付けて。

《作り方》(2人分)
【1】保存容器に卵2個、豆乳(アーモンドミルクでも可)1カップを入れ、よく混ぜ合わせる。3cm厚さに切ったバゲット4〜5切れを入れ、ひと晩浸ける。
【2】フライパンにオリーブオイル大さじ2を熱し、【1】を入れてふたをし、ふっくらするまで弱火でじっくりと両面を焼く。
【3】器に盛り、ハム・アボカド・ゆで卵・ブルーベリー・キウイ各適量を添える。


忙しいときはこれで決まり!カレーの日
「忙しい日は随分とカレーに助けられました」というウーさんのカレーは、豚肉と玉ねぎだけ。カレー粉を使い、隠し味にはしょうゆとオイスターソースを。じゃがいもやにんじんは、サラダでさっぱりいただきます。

「豚肉と玉ねぎのカレー」のレシピ
シンプル・イズ・ベスト! 素材の旨みとスパイスが際立つ。
《作り方》(2人分)
【1】豚肩ロースかたまり肉300gはひと口大に切る。玉ねぎ中2個は薄切りにする。
【2】鍋に【1】を入れて中火にかけ、肉の色が変わるまでじっくり炒める。酒1カップ、水1/2カップを入れて煮立たせる。1〜2分煮たら弱火にしてふたをし、40分ほど煮る。
【3】たまりじょうゆ大さじ2、オイスターソース大さじ1、塩小さじ1/3で味を調え、カレー粉大さじ3を加え、弱火で20分ほど煮る。
【4】器にご飯2膳分をそれぞれ盛り、【3】を半量ずつかける。好みでらっきょう・新しょうが各適量を添える。
「ねぎ油でポテトサラダ」のレシピ
マヨネーズ不要の新感覚ポテサラ。
《作り方》(2人分)
【1】じゃがいも(男爵)2個は皮付きのまま半分に切る。にんじん1本は5mm厚さの半月切りにする。
【2】蒸し器に【1】、卵1個を入れ、20分ほど蒸したら、火を止めて10分置く。粗熱が取れたらじゃがいもの皮と卵の殻をむき、食べやすい大きさに潰す。
【3】ボウルに【2】を入れ、塩小さじ1/2で味付けする。
【4】フライパンに太白ごま油1/2カップ、薄切りにした長ねぎ1/2本分を入れ、弱火でじっくり炒める。
【5】【3】に【4】を大さじ2程度加えて和える。【6】器に盛り、みじん切りにしたパセリ適量を散らす。
◆教えてくれたのは:料理家 ウー・ウェンさん

中国・北京市出身。ウー・ウェンクッキングサロン主宰。母親から受け継いだ中国家庭料理や医食同源に根ざした料理が人気で、中国の暮らしや文化を伝えている。『ウー・ウェンの麺 ごはん』(高橋書店)など著書多数。
撮影/木村拓 スタイリング/駒井京子 取材・文/岸綾香
※女性セブン2025年9月25日・10月2日号