
ここ最近、成年皇族としてのご経験を着実に積まれている愛子さまが、この11月にさらなるご成長の一歩となる大きな節目を迎える。その“節目”とは、11月17日から22日までの6日間で予定されているラオスへのご訪問だ。愛子さまにとっては、これが初めての海外公式訪問となる。
今回のご訪問はかなり過酷な日程で、6日間の日程のうち、移動日を除く4日間で、施設や学校の視察、国家主席への表敬訪問など、20件近くの予定が組まれているが、さらにいまは亡きあの俳優が残した思い出との邂逅も──。プリンセスの初めての海外ご公務の内幕に迫る。【前後編の後編】
今回のご訪問中、特筆すべき視察先がある。
「『ラオ・フレンズ小児病院』のご視察です。2015年に日本のNPOによって開院されたこの病院では、新生児から15才までの子供を対象に、24時間体制の救急病院として医療を提供。年間約3万人の子供たちが治療を受けています。実はこの病院、2020年に亡くなった俳優の三浦春馬さんが熱心に支援を行っていたのです」(国際ジャーナリスト)
三浦さんが生前、アジアの子供たちの貧困に強い関心を持ち、教育や医療の分野での支援活動を続けてきたことは、関係者の間ではよく知られている。
「ラオ・フレンズ小児病院にも3度足を運んで、現地のスタッフをねぎらったり、寄付をしたりしていました。彼が急逝したときには、病院のスタッフが追悼のメッセージを発しています」(芸能関係者)

こうした支援活動は、三浦さんが亡くなったいまも続いている。
「三浦さんが所属していた芸能事務所は、三浦さんの生前の活動によって得た資金を社会に役立てるために『三浦春馬支援』というプロジェクトを立ち上げています。その1回目の支援として、2021年には医療物資の寄贈が、さらに2024年には病院の近くに、家族用の宿泊施設が建設されました。
ラオ・フレンズ小児病院は、まさに三浦さんの遺志が引き継がれている場。訪問される愛子さまがこうした施設をご覧になり、三浦さんの功績について説明を受ける機会もあるかもしれません」(前出・芸能関係者)
初めての海外公式訪問を前に、愛子さまは目下、お仕事の合間を縫って準備を進められている。両陛下とも、ラオスの歴史や文化について会話をされることもあるようだ。
「陛下は皇太子時代の2012年にラオスを訪問されており、今回のご訪問先にも当時足を運ばれた場所が多く含まれています。愛子さまは陛下と語らいの場を持たれ、事前の理解を深めていらっしゃいます」(宮内庁関係者)
ご家族で議論を深められ
愛子さまは雅子さまからも、人道支援への深い思いを学ばれてきた。
「雅子さまはかねて、世界の子供たちの貧困問題に関心を抱いてこられたほか、雅子さまの妹である池田礼子さんは、ベトナムの国連事務所で働いていたこともあり、アジアにおける人道支援に心を砕いてきた人物です。池田さんは、愛子さまの就職祝いのために皇居を訪問されるなど、愛子さまとも仲がよいことで知られています。愛子さまはご家族との会話の中で、ラオスに寄り添うお気持ちを日増しに強めていらっしゃるようです。
今回のご訪問先では、青年海外協力隊関連の場所だけでなく、ベトナム戦争の不発弾被害に関する資料館なども視察されます。人道支援にまつわる場所が多く日程に組まれているのは、ご訪問先の選定に、両陛下や愛子さまのご意思も含まれているから。幼少からご家族の輪の中で深められた、愛子さまの“他者に手を差し伸べたい”というお心の表れでもあるのです」(前出・宮内庁関係者)

さらに、愛子さまのご訪問が直接、ラオスの子供たちを救うことも期待できそうだという。
「ラオスではいま、日本人による児童買春が問題になっており、日本人の逮捕者も出ています。愛子さまのご訪問によって、国民のラオスへの理解が深まり、同国の“闇”に光があたることになれば、買春目的の日本人は居心地が悪くなり、ラオスから足が遠のくでしょう。愛子さまのご訪問は、こうした問題の解決の糸口ともなり得ます」(社会部記者)
全国各地で“愛子さまフィーバー”を巻き起こすプリンセス。今度は、日本と長年の絆を深めてきた地で、さらなる平和の輪を広げていく。
※女性セブン2025年11月6日号








