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《ラーメンライター厳選》今大阪で食べておきたい“至高のラーメン”「愛され老舗系」を中心に8杯を紹介「スープが濃いめのガツン系」「唯一無二の白湯スープ」ほか

《ラーメンライター厳選》今大阪で食べておきたい“至高のラーメン”「愛され老舗系」を中心に8杯を紹介「スープが濃いめのガツン系」「唯一無二の白湯スープ」ほか
今大阪で食べておきたい“至高のラーメン”を紹介(撮影/杉原照夫(WEST)、南 琢也)
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大阪・関西万博が盛況のうちに幕を閉じたが、ラーメン界はまだまだ熱い! 全国47都道府県を食べ歩くラーメンライターの井手隊長が、「前からある老舗系がいまでも元気」というように昔からの人気店が長い間愛されているのが大阪のラーメン。今回はそんな「愛され老舗系」を中心に、いま大阪で食べておきたい8杯を紹介します。

(C)伊東武志
井手隊長(C)伊東武志
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野球にちなんだメニュー名がユニークな本格派ラーメン「ストライク軒大阪天満総本店」

シンカー  並1100円
シンカー  並1100円(撮影/南 琢也)
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大阪・天満にある「ストライク軒大阪天満総本店」。女性人気が高い「シンカー」(並1100円)は、鶏ガラの鶏白湯スープにはまぐりのエキスが合わさった深い味わい。トッピングにはキャベツ、アーリーレッド、フライドオニオン、ニンニク、パセリと彩りや香りもよく食欲をそそる。麺はメニューによって変え、シンカーは京都の麺屋棣鄂から仕入れる本格派。

麺はメニューによって変え、シンカーは京都の麺屋棣鄂から仕入れる本格派
麺はメニューによって変え、シンカーは京都の麺屋棣鄂から仕入れる本格派
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副店長・川口波津美さん
副店長・川口波津美さん(撮影/南 琢也)
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選者のオススメポイント

「はまぐり鶏白湯の『シンカー』、中華そば『ストレート』など野球にちなんだメニュー名も楽しいです」(井手)

「ストライク軒大阪天満総本店」
「ストライク軒大阪天満総本店」(撮影/南 琢也)
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「ストライク軒大阪天満総本店」

住所:大阪市北区池田町6-8
営業時間:11〜23時(22時30分LO)
定休日:月1回月曜

高井田系ラーメンの代表店はスープが濃いめのガツン系「高井田ラーメン住吉」

中華そば  700円
中華そば  700円(撮影/南 琢也)
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大阪・布施にある「高井田ラーメン住吉」は、大阪市西部と東大阪「高井田」エリアで食べられる「高井田系ラーメン」の代表格。朝8時のオープン前にはすでに行列ができるほどの人気店。「中華そば」(700円)のスープは鶏と昆布でとり、濃いめの醤油で味付け。濃い味付けに負けないように太めのガツンとした食べ応えのある麺を使っている。

太めのガツンとした食べ応えのある麺を使っている
太めのガツンとした食べ応えのある麺を使っている(撮影/南 琢也)
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3代目店主・辰巳知子さん
3代目店主・辰巳知子さん(撮影/南 琢也)
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選者のオススメポイント

「醤油のスープにうどん並みの極太麺を合わせた、濃い口醤油ラーメンの代表がこのお店です」(井手)

「高井田ラーメン住吉」
「高井田ラーメン住吉」(撮影/南 琢也)
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「高井田ラーメン住吉」

住所:大阪市東成区深江南3-20-8
営業時間:火曜〜金曜8時30分〜16時 土曜・日曜8〜16時
定休日:月曜

塩だれで食べる卵と麺のみのシンプルさがクセになる「中華そば 桐麺 総本店」

桐玉  1000円
桐玉  1000円(撮影/杉原照夫(WEST))
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大阪・十三にある「中華そば 桐麺 総本店」の看板メニューは麺に卵をトッピングした「桐玉」(1000円)。北海道の「はるゆたか」など7種類の小麦をブレンドしたひら麺に濃厚卵をトッピング。特製塩だれのみでいただくシンプルさだが、つるりとした喉ごしと歯ごたえのあるもちもち食感がクセになる。温かい麺と冷たい麺が選べるので、2度楽しめるのもうれしい。

温かい麺と冷たい麺が選べる
温かい麺と冷たい麺が選べる(撮影/杉原照夫(WEST))
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責任者・馬場英史さん
責任者・馬場英史さん(撮影/杉原照夫(WEST))
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選者のオススメポイント

「香り高い太麺に生卵を落としたシンプルなラーメンだが、塩だれ、鶏油が麺の味を引き立てています」(井手)

「中華そば 桐麺 総本店」
「中華そば 桐麺 総本店」(撮影/杉原照夫(WEST))
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「中華そば 桐麺 総本店」

住所:大阪市淀川区十三本町2-1-6
営業時間:11〜15時、18〜21時
定休日:無休

レンゲが立つほどの超インパクトのある超濃厚スープ「極濃豚骨  らーめん小僧」

禁断らーめん  1190円
禁断らーめん  1190円(撮影/杉原照夫(WEST))
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大阪・福島にある「極濃豚骨  らーめん小僧」の超濃厚スープは、大量の国産豚骨を圧力鍋で煮込んで作る。スープに背脂をたっぷり加えた「禁断らーめん」(1190円)は玉ねぎのみじん切りがいいアクセントで、意外とさっぱりと食べられる。

超濃厚スープにあう麺
超濃厚スープにあう麺(撮影/杉原照夫(WEST))
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エリアマネージャー・金谷武志さん
エリアマネージャー・金谷武志さん(撮影/杉原照夫(WEST))
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選者のオススメポイント

「レンゲが立つほど超濃厚な豚骨ラーメンは、骨が粉々になるまで旨みを絞り切っています」(井手)

「極濃豚骨  らーめん小僧」
「極濃豚骨  らーめん小僧」(撮影/杉原照夫(WEST))
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「極濃豚骨  らーめん小僧」

住所:大阪市福島区福島3-8-10
営業時間:11〜15時(14時30分L0)18〜22時(21時30分LO)
定休日:不定休

骨の髄まで鶏の旨みを抽出したスープは女性ファンも多い「ラーメン人生JET」

鶏煮込みそば   1000円
鶏煮込みそば   1000円(撮影/杉原照夫(WEST))
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大阪・福島にある「ラーメン人生JET」。鶏ガラともみじ(鶏の足先)を10時間以上煮込んで、鶏の旨味が凝縮。麺に合う中太麺は熊本と北海道の小麦を使用し、風味ともちもち感が印象深い。「鶏煮込みそば」(1000円)のトッピングのチャーシューには鹿児島のブランド豚「霧島高原ロイヤルポーク」や「薩摩茶美豚」を惜しげも無く使っている。

風味ともちもち感が印象深い
風味ともちもち感が印象深い(撮影/杉原照夫(WEST))
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オーナー・山本孝弘さん
オーナー・山本孝弘さん(撮影/杉原照夫(WEST))
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選者のオススメポイント

「関西を代表する鶏白湯の名店。骨の髄まで溶けているような粘度の高いスープは女性の支持も高い」(井手)

「ラーメン人生JET」
「ラーメン人生JET」(撮影/杉原照夫(WEST))
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「ラーメン人生JET」

住所:大阪市福島区福島7-12-2
営業時間:11〜15時、18〜22時
定休日:無休

鶏豚魚が合わさった存在感のある白湯スープは唯一無二「ラーメンの店  せせらぎ」

白湯ラーメン  950円
白湯ラーメン  950円(撮影/杉原照夫(WEST))
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大阪・南森町にある「ラーメンの店  せせらぎ」は、鶏ガラをベースに豚足、しょうがなどを6時間かけてスープを抽出。「白湯ラーメン」(950円)は鶏ガラスープに魚介のスープを合わせて深い味わいに仕上げている。バラ肉の煮豚、肩ロースを低温調理したチャーシュー、自家製メンマ、青ねぎのトッピングもバランス◎。

自家製のストレート麺
自家製のストレート麺(撮影/杉原照夫(WEST))
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店主・平吉航さん
店主・平吉航さん(撮影/杉原照夫(WEST))
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選者のオススメポイント

「自家製のストレート麺も存在感がある。チャーシューの上にかけたマー油の味変も最高です」(井手)

「ラーメンの店  せせらぎ」
「ラーメンの店  せせらぎ」(撮影/杉原照夫(WEST))
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「ラーメンの店  せせらぎ」

住所:大阪市北区末広町1−10
営業時間:11時30分〜14時30分頃、18時〜20時45分頃
定休日:土曜夜、日曜

直前に泡立てた口当たりの良いスープが光る「ラーメン家 あかぎ」

鶏白湯しお  990円
鶏白湯しお  990円(撮影/杉原照夫(WEST))
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大阪・上新庄にある「ラーメン家 あかぎ」の「鶏白湯しお」(990円)。圧力寸胴で鶏のさまざまな部位を3時間ほど煮込んだスープによく絡む麺は、パスタに使われる粉を使用。直前にスープを泡立て口当たりをよくしている。濃厚ながらスルスルと食べられる一杯。

スープによく絡む麺は、パスタに使われる粉を使用
スープによく絡む麺は、パスタに使われる粉を使用(撮影/杉原照夫(WEST))
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店長・橋本遥輝さん
店長・橋本遥輝さん(撮影/杉原照夫(WEST))
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選者のオススメポイント

「低温調理した豚の肩ロースと塩麹で味付けした鶏チャーシューも絶品。トータルで旨い一杯」(編集部)

「ラーメン家 あかぎ」
「ラーメン家 あかぎ」(撮影/杉原照夫(WEST))
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「ラーメン家 あかぎ」

住所:大阪市東淀川区瑞光2-2-21
営業時間:11時30分〜15時、18〜22時、第2月曜11時30分〜15時
定休日:無休

鶏と煮干しの風味にすだちの爽やかな香りがアクセント「麺FACTORY JAWS 2nd」

地鶏塩らぁ麺   1300円
地鶏塩らぁ麺   1300円(撮影/杉原照夫(WEST))
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大阪・玉造にある「麺FACTORY JAWS 2nd」。人気の「地鶏塩らぁ麺」は鶏ガラを8時間じっくり低温で旨みを抽出。麺は自家製で手もみのストレート麺で口当たりがよい。仕上げにすだちの皮をすって、爽やかな香りをプラス。スープを口に入れると鶏と煮干しの風味が広がり、体に優しい味わい。

麺は自家製で手もみのストレート麺で口当たりがよい
麺は自家製で手もみのストレート麺で口当たりがよい(撮影/杉原照夫(WEST))
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店長・原田敏男さん
店長・原田敏男さん(撮影/杉原照夫(WEST))
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選者のオススメポイント

「鶏ガラのあっさりスープに甘みのある醤油が手もみ麺に絡んでスルスルと味わえる」(編集部)

「麺FACTORY JAWS 2nd」
「麺FACTORY JAWS 2nd」(撮影/杉原照夫(WEST))
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「麺FACTORY JAWS 2nd」

住所:大阪市天王寺区玉造元町3−28
営業時間:11〜15時、18〜21時
定休日:水曜

◆井手隊長

全国47都道府県を食べ歩くラーメンライター。新刊に『ラーメン一杯いくらが正解なのか』 (ハヤカワ新書)がある。

撮影/杉原照夫(WEST)、南 琢也 取材・文/廉屋友美乃

※女性セブン2025年11月13・20日号

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