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《心がしおれてしまわないように》杉良太郎「ただ長生きするのではなく、健康で長生きを」第五回杉友寄席で語った「健康は心から」の極意

伍代は「まずは自分のカラダに関心を持つこと」と語った
写真5枚

落語協会と落語芸術協会の違い

今回は30~70代の5人の落語家が高座へ上がり、各々の話芸で会場を沸かせた。一番手は冒頭のまくらを話した古今亭菊正が、有名な演目「まんじゅうこわい」を披露。来年に真打へ昇進する雷門音助が「加賀の千代」、ベテラン・初音家左橋が「時そば」と続くと、客席もすっかりリラックス。周囲を気にすることなく笑い声をあげ、ツボに入れば、さらに笑い続ける。

この日の紅一点・江戸家まねき猫の「動物ものまね」には、磨き上げられたその芸に笑いながら感嘆の声も。トリは桂伸治で、出囃子が始まると、「たっぷり!」の掛け声も飛び、演目「あくび指南」に聴き入って、観客は落語の世界に酔いしれた。

すべての演目が終わると、客席で観ていた杉が「健康がテーマだったのに、噺にひとことも健康が出てこなかったね」と笑いながら、登壇。会場を見渡し、「今日は初めて落語を聴く人もいらしたようですね。それがとてもよかった」と席亭としての想いを語り始めた。

「初めての人に落語へ親しんでもらうのが、『杉友寄席』での私の目的なんです。『時そば』などおそらく名称を聞いたことがある演目から、聞いたことがなかった演目まで幅広い話芸に触れてもらって、新鮮な気持ちで笑ってもらった。これを機に古典落語、そして若い噺家さんたちも見守って、どうか育ててあげてほしいと思います」(杉)

進行を務めた吉原朝馬によると、高座へ上がった落語家は2名が落語協会所属で3名が落語芸術協会の所属。「いろいろな芸を観てもらいたい」という杉の要望を受けた顔ぶれだったという。ここから「健康啓発トーク」コーナーとして出演者と伍代がステージへ合流。お題にかけて、日常の笑いを落語家たちに問うと、彼らが所属する協会の意外な違いが明らかになった。

「(落語)芸術協会はみんなでわぁわぁ楽屋でしゃべるんですよ。今日のメンバーで言うと、私と江戸家まねき猫さん、雷門音助さんです。盛り上がるのは、失敗話。あと女性の話(小指をピッと立てて)。その失敗する話がいちばん面白い(笑い)。芸の話は楽屋でしちゃうと、けんかになっちゃうのでしません。協会によって微妙な違いがあるんです。野球の話もファンはそれぞれですから、けんかになっちゃう」

そう落語芸術協会の桂伸治が明かせば、落語協会の吉原朝馬が「われわれはそういう話はしないんですよ。まじめで寡黙ですから。楽屋ではしゃべりません」と、落ち着いた調子でぽつり。対照的だが、杉によれば、二人は若い頃からの気心が知れた仲のようだ。

「この二人と出会ったのは1980年代。伸治さんや朝馬さんが二ツ目、私が三ツ目くらいだったな(笑い)。私がちょっと、歳が上。お互い、歳を重ねました。皆さん、健康については何か気をつけていますか」(杉)

落語には「前座」→「二ツ目」→「真打」という3つの階級があるなかで、「三ツ目」という杉のジョークにまじえて、話題は健康に。