中高年になるとデリケートゾーンのかゆみや乾燥、ふとした瞬間の尿もれなど、女性特有の不調を感じる場面が増えてくる。近年、「フェムケア」という言葉が浸透してきたとはいえ、デリケートゾーンの不調は他人に相談しづらく、一人で悩み続けている方も多いはず。
そこで、デリケートゾーンの不調の原因やケアについて、『湘南美容クリニック新宿本院』で婦人科形成のエキスパートドクターを務める奥田綾乃さんに話しを聞いた。

出産や更年期を経て起こる「骨盤底筋」の衰え
そもそも、なぜ40~50代以降にこうした不調が増えるのか。奥田さんによると、最大の要因は出産の経験や更年期による変化だという。
「加齢とともに、内臓や膣を支える骨盤底筋が衰え、さらに女性ホルモンのバランスが崩れることで、尿もれや膣の乾燥、かゆみ、性交時の痛みといった症状が表れやすくなります。
クリニックを訪れるのは40代後半以降の方が中心ですが、20代の頃から長い間1人で悩んでいたという方も少なくありません。女性器の構造上、どうしても蒸れやすくトラブルが起きやすいため、世代を問わず多くの女性が抱える共通の悩みといえます」(奥田さん・以下同)
今日から始められる、1日5分の「膣トレ」と正しい洗い方
こうした不快な症状を感じたら、まずは生活習慣を見直すことで症状が和らぐ場合も。
「尿もれの改善に効果的なのが、骨盤底筋を意識的に鍛える『膣トレ』です。これは骨盤底筋を締めたり緩めたりする運動ですが、最初は感覚を掴むのが難しいと感じる方も多いため、SNSで『膣トレ』、『ケーゲル体操』と検索し、動画などを参考にしながら1日5分程度取り組むのがおすすめです。
クリニックでは「膣圧」を数値で測定することもできるため、トレーニングの成果を可視化することでモチベーション維持に繋げる方もいらっしゃいますよ。

また、意外と見落とされがちなのが“洗い方”と“保湿”です。
デリケートゾーンは本来、弱酸性に保たれていますが、一般的なボディソープはアルカリ性のものが多く、洗浄力が強すぎて乾燥やかゆみ、黒ずみを招くことがあります。顔を専用の洗顔料で洗うのと同じように、デリケートゾーンも専用ソープをよく泡立て、手でやさしく洗うことを習慣にしましょう。

保湿も欠かせません。デリケートゾーン専用のものは、ベタつきを抑えた使用感のよい作りになっています。消臭効果や美白成分が配合されたものもあるので、お風呂上がりの習慣にすれば、健康的な状態を保ちつつ、肌トラブルを防げます」

最新のレーザー治療や手術が叶える「劇的な改善」
セルフケアだけでは充分な効果を感じられない場合、クリニックでの治療が大きな助けに。特におすすめなのが、一台で黒ずみ解消と膣の引き締めを同時に叶える『ジュリエットレーザー』だ。
「“黒ずみ解消モード”では、原因となるメラニンを破壊してトーンアップを図ります。麻酔を使用するため痛みはほとんどなく、VIO脱毛よりもラクだと感じる方が多いですね。施術時間は1か所5分程度で、1か月に一度の施術を3回ほど続けていただくのが目安です。
“引き締めモード”では、膣内に熱刺激を加えることでコラーゲンの生成を促し、膣のハリや弾力を取り戻します。これにより、尿もれや膣のゆるみといった悩みが劇的に改善。施術時間は15分ほどになります。

顔のエイジングケアと同様に、レーザーとヒアルロン酸注入を組み合わせる施術も人気。硬くなった膣をふっくらとやわらげるため、満足度がより高くなります。
さらに、小陰唇のたるみや大きさに起因する擦れ、痛み、衛生面の悩みに対しては、『小陰唇縮小術』という手術も有効です。手術と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、最新の麻酔技術により術中・術後の痛みは最小限に抑えられます。『もっと早く相談すればよかった』と、長年のコンプレックスから解放される方が非常に多い施術です」
フェムケアは、自分らしく過ごすための前向きな「自己投資」
「日本ではまだデリケートゾーンの悩みを『恥ずかしいこと』とする文化が根強く残っていますが、“フェムケア”は単なる見た目のケアだけではなく、日常の快適さや心の安定、ひいては自己肯定感に直結する大切なものです」と、奥田さんは話す。
注目が高まる婦人科形成という医療分野を特別なものと考えず、年齢を重ねても自分らしく過ごすための前向きな「自己投資」として捉えることで、より豊かな人生の一歩となるかもしれない。
『湘南美容クリニック 新宿本院』
https://www.s-b-c.net/clinic/branch/shinjuku/