
韓国コスメの輸出が1兆円を大きく超える水準に達した。
韓国食品医薬品安全処(KMDS)が発表した2025年の化粧品輸出額(暫定値)は114.3億ドルで、前年の101.8億ドルから12.3%増加し、過去最高を更新した。ドルベースでの拡大が続く中、円換算では約1.7兆円規模となった。世界での韓国コスメの存在感は一段と強まっている。
米国が初めての1位に
・韓国コスメの市場規模→2023年:84.6億ドル、2024年:101.8億ドル、2025年:114億ドル台に拡大。
・市場構造の変化→米国向け輸出が急増し、中国は減少傾向。米国は2021年以降拡大を続け、2025年に最大市場に。
・輸出国の広がり→輸出先が2024年の172カ国から2025年は202カ国に拡大。
韓国コスメは年々拡大している。2023年の84.6億ドル、2024年の101.8億ドルを経て、2025年に114億ドル台へと拡大した。
2025年は毎月過去最高を記録し、9月には単月で初めて11億ドルを突破するなど、一年を通して堅調な伸びを示した。下半期(7~12月)の輸出額も前年同期比9.3%増の59億ドルと過去最高を記録している。
2025年の国別輸出額では、米国が22億ドルで初の首位となった。中国は20億ドル、日本は11億ドルで続く。
米国は2021年以降拡大を続け、2023年に10億ドルを突破、2025年に初めて最大市場へと浮上した。従来最大市場であった中国向けは減少傾向にある。
また、輸出先は2024年の172カ国から2025年は202カ国へと拡大した。米国や中国向けの比率は低下する一方、欧州、中東、南アジア、中南米などへの輸出が増加している。アラブ首長国連邦やポーランドが上位に浮上するなど、新興市場での存在感も高まっている。
フレグランスが急増
・主力カテゴリー→基礎化粧品が85.4億ドルで全体の約75%を占め、引き続き韓国コスメの中心に位置づけられている。
・その他の品目→色調化粧品(15.1億ドル)、身体洗浄用製品(5.9億ドル)も前年比増加。特に身体洗浄用製品は27%超の高成長。
・最も高い伸び→香り関連製品が約46%増と最大の増加率を記録。スキンケアで築いたブランド力がフレグランス分野にも拡大中。
品目別では、基礎化粧品が85.4億ドルで全体の約75%を占め、引き続き主力カテゴリーとなっている。次いでカラーメイクのための色調化粧品が15.1億ドル、汚れを落とす身体洗浄用製品が5.9億ドルと続き、いずれも前年を上回った。特に身体洗浄用製品は27%超の高い伸びを示している。
増加率で最も目立ったのは香り関連製品で、約46%の伸びを記録した。スキンケア中心で築いてきた韓国コスメのブランド力が、フレグランスにも波及し始めている。
韓国では、化粧品の規制も強化し、根拠のない広告表現をしている化粧品の摘発を繰り返し行っている。量を伸ばしながら質も高める動きも進めている。
美容医療の領域でもコスメの活用は注目されており、今後、韓国コスメがここでも存在感が出てくるのか注目される。
参考文献
25년 K-뷰티 수출, 114억 달러로 역대 최대치 경신
韓国コスメのシワ改善や美白が世界で人気に、2024年の輸出が過去最高、日米で輸入化粧品シェア1位、世界ではドイツを抜いて世界3位
【プロフィール】 星良孝/ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表、獣医師、ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。
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