
令和に入って3度目の国賓接遇を果たされた雅子さまが見据えるのは、皇后としての新たなステージ。先日に行われた国賓接遇を通じて見えてきたのは、国際親善に対する強い決意だった──。【前後編の前編】
“令和流”のこだわり
東南アジアから訪れた賓客と握手を交わされた雅子さまの手には、確かな力と自信が込められていた──。5月26日、フィリピンのマルコス大統領夫妻が国賓として来日。翌27日には、皇室の方々が勢揃いして接遇にあたられた。
「国賓とは、国が最も手厚い待遇で招待する賓客のこと。皇居での歓迎行事に加え、両陛下との会見、さらに宮中晩餐会が開かれ、最も格式高いおもてなしが供されます」(皇室記者)
令和以降では、2019年のアメリカ・トランプ大統領、2025年のブラジル・ルラ大統領に続き、今回が3度目の国賓接遇となった。
「国賓接遇の“華”とされるのが宮中晩餐会。当日のメニューや食器類、卓上のフラワーアレンジメントの差配にいたるまで、皇后である雅子さまが中心となって準備を進められます。雅子さまは事前に何度も打ち合わせを重ねられ、細部にいたるまで心を配られていました」(宮内庁関係者)
大統領夫妻との会見では、“令和流”のこだわりも。
「令和以降、両陛下と会見する賓客の間には平成の時代にはなかった円卓が置かれ、4人で一緒に会話を楽しむスタイルが取られるようになりました。円卓の丸い形も相まって、場の雰囲気がより和やかになり、親密度が増す効果があるそうです。国際親善を得意とされる両陛下だからこその工夫でしょう」(皇室ジャーナリスト)
今後の国賓接遇は最低でも年2回以上
皇后として、心づくしのおもてなしを果たされた雅子さま。今後は、御代がわり当初の関係者の想定を上回る頻度で、国際親善の最前線に立たれることになるという。
「関係者の間では、雅子さまのご体調も鑑み、御代がわり後しばらくは“1年間で海外訪問と国賓接遇を1回ずつ”という頻度で国際親善に臨まれるだろうと指摘されてきました。しかし雅子さまのご体調が上向いていることも相まって、今後の国賓接遇は最低でも年2回以上に増えていくとみられています。
事前に囁かれていたペースと比較すると“異例の倍増”であり、それだけ、準備の大役を担われる雅子さまのご負担も増えることになる。しかし、国際親善に強い思い入れを抱いていらっしゃる雅子さまは、決意を強められているようです。

実際、今年度の宮内庁の予算は国賓接遇を2回行う方針で組まれており、フィリピン大統領夫妻に加えてもう1組、国賓として招待する案が目下検討されているようです」(前出・宮内庁関係者)
これまで20年以上にわたって療養生活を送られてきた雅子さまは、長らく宮中晩餐会に出席できない状態が続いていた。
「雅子さまは2003年12月から療養に入られましたが、その2か月前に晩餐会に出席されて以来、2014年まで11年もの間、晩餐会への出席が叶いませんでした。当時の雅子さまにとっては、正装に身を包み、国内外の要人たちと3時間近く過ごすことはかなりの負担だったといいます。
主催者でもあり、準備の中核を担う皇后としてのご出席は、当然、皇太子妃時代とは違った重圧を伴います。そうした不安やプレッシャーをはねのけて、雅子さまは国際親善の場で力を尽くされようとしているのです」(前出・宮内庁関係者)
(後編へ続く)
※女性セブン2026年6月11日号