健康・医療

《高齢者が自宅で安全に暮らすために…》大規模リフォームよりも優先すべきは「大掃除」「オール電化」「動線確保」 不用品を売る際はフリマアプリより専門業者の方がお得なことも

不要品整理はフリマアプリより専門業者に依頼

 医療や介護、リフォームの準備と合わせて、認知症になる前に必ず本人主導で進めてもらわなければいけないのが「身辺整理」、つまり終活だ。実は認知症になってから家族が整理すると、法に触れる可能性がある。司法書士の椎葉基史さんが指摘する。

「認知症で判断能力を失った人の私物は、たとえ家族であっても、他人が処分するのは法律上はNG。本人が元気でも、家族が処分する際は許可を得て行わなければならないルールです」

 元気なうちなら「生前形見分け」として、身の回りのものを家族で分けることができ、相続対策にもなる。

「ただし、生前の形見分けは法律的には生前贈与に当たります。もし、1人あたり110万円を超える品物があれば、税務上は贈与税の申告が必要になります」(椎葉さん)

 誰も欲しがらないものがあれば、売ってお金にすることができるが、メルカリなどのフリマアプリに出品するより、業者に渡す方が手っ取り早く、お得になることも。コツは、大まかなカテゴリーに分けて、専門業者に依頼すること。

「ブリキのおもちゃや古いカメラ、切手のコレクションなどには、素人にはわからないヴィンテージものが紛れていて、思わぬ高値がつくこともあります。専門業者に査定してもらえば、フリマアプリへの出品よりも手軽、かつ高値を逃しにくい」(三原さん)

 ただし、業者選びにも注意は必要だ。相続・終活コンサルタントの明石久美さんが語る。

「自宅に営業に来る業者よりも、実店舗を構えている業者の方が信頼度は高い。買取業者を利用したことのある知人の口コミなどを参考にするのもおすすめです。複数の業者に見積もりを依頼して比較すると、より損になりにくいでしょう」

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(第4回に続く。第1回から読む

女性セブン2026312日号 

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