健康・医療

《腟から全身を温める》桐谷美玲、大沢あかねもハマる「よもぎ蒸し」 冷え症や低体温の改善、首や肩こりの解消にも

お腹に手を当てている
骨盤内の血流を改善し、温熱効果と薬草パワーで不調にアプローチ(写真/PIXTA)
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冷えは健康の大敵。いまや一般的となった温活にはさまざまな方法があるが、手足だけでなく、腟からしっかり体内を温めることが肝心だ。

冷えを感じやすい女性は、冬だけでなく1年を通して温活に気を配る人が少なくない。体温が下がれば免疫力が低下し、病気を招いてしまうため、体を温めることは健康長寿の要といえる。

「医学的な研究では、体温が1℃下がると免疫力が約30%低下するという指摘もあるほどです。特に女性の体は影響を受けやすく、冷えて血流が悪くなり、ホルモンバランスや自律神経の乱れも招いてしまう。それによって慢性的な疲労やだるさ、首や肩のこり、頭痛、不眠といったさまざまな不調が現れます」

こう話すのは、横浜フロント脳神経外科・泌尿器科理事長の市村真也さん。冷えは女性にとって、まさに“万病のもと”なのだ。

温活の重要性が高まるなか、大沢あかね(40才)や桐谷美玲(36才)らも習慣にしていると注目されているのが「よもぎ蒸し」だ。

よもぎ蒸しは中国や韓国に古くから伝わる伝統的な温熱療法で、その歴史は1300年以上にも及ぶ。大沢や桐谷以外にも、石原さとみ(39才)や広瀬すず(27才)、本田翼(33才)など、女優陣が夢中になっていることでもたびたび話題を呼んできた。よもぎは冷えや血流の改善、デトックス効果のある薬草として知られており、女性にとってよもぎ蒸しはその効能を最大限生かすことのできる方法なのだ。

やり方はシンプルで、乾燥させたよもぎを煮出した鍋の上に穴の開いた椅子を置き、裸の状態でそこに座ってマントをかぶるだけ。鍋からよもぎのエキスが溶け込んだスチームで、下半身から全身が“蒸され”、じわじわ芯から温まる仕組みだ。温活の王道のひとつであるサウナを思い浮かべる人もいるかもしれないが、サウナは80~100℃の高温環境で全身を一気に温めるもの。血行促進や代謝アップなどの効果があり、「気分がスッキリする」という声がある一方、なかには「熱さが苦手」という人も。その点、よもぎ蒸しは約40~50℃の蒸気でゆっくりと温めて深部体温を上げていくため、体の芯から無理なく、しっかり温まるのが特徴だ。マントから顔を出せるので、息苦しくなることはない。「リラックスできて気持ちいい」「無になれる」「心が整う」といった理由でハマる人も増えている。市村さんが言う。

よもぎ蒸しをしている人のイラスト
マントで体をすっぽり包み、穴の開いた椅子の下からよもぎを中心としたハーブのスチームで体を「蒸して」温める(イラスト/PIXTA)
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「骨盤内は血流が悪くなりやすく冷えやすいので、女性は骨盤や下半身を温めることが大切。よもぎ蒸しは骨盤の血流をよくし、臓器を内側から温めるので、冷えが原因で起こるさまざまな不調を解消することができます。発汗が促進されることによるデトックス効果、さらに女性ホルモンのバランスを整える効果もあり、生理痛や更年期症状の改善も期待できます」

血行促進による冷え症や低体温の改善、首や肩こりの解消、副交感神経が優位になることによるリラックス効果からストレスや頭痛、不眠の改善にもつながるという。

よもぎ蒸しは医療行為や治療行為にはあたらないが、市村さんは脳神経外科医の立場から、なかなか治らない頭痛を抱えている女性に、よもぎ蒸しをすすめることもあると話す。

「西洋薬や漢方薬をいろいろ試してみても、痛みがきちんと取れないと悩んでいるかたは多い。そういう女性のために、頭痛に特化したハーブをブレンドした、よもぎ蒸しの施術を行っています。サロンで修業してきた看護師が担当し、女性が施術を受けやすくしています」(市村さん・以下同)

よもぎ蒸しのポイントは、裸の状態で行うこと。穴の開いた椅子に座ることで、腟周辺にスチームが当たり、じわじわと内側からよもぎの成分が浸透する。

「薬の粘膜吸収は経口薬より吸収が早いとされています。よって腟の粘膜から取り入れることで、吸収率がアップするのです。よもぎに含まれるシネオールという香りの成分には脳をリラックスさせる効果があり、自律神経を整えるうえ、ホルモンバランスを調整してくれます。また、緑色の成分であるクロロフィルにはデトックス効果があります」

マントをすっぽりかぶることで、内側からだけでなく外側からも成分が体に浸透し、さらに温熱効果もアップ。体の芯から温まることで、冷えによる不調の解消や免疫力向上にもつながるのだ。

よもぎ蒸し
マントで覆うことで、ほどよい温度でも熱を逃がさず芯から温まる(写真/PIXTA)
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1回だけでも効果があるが、改善するためには続けることが大切。体調に応じてブレンドするハーブを変えれば、得られる健康効果もさまざまだ。

何度もサロンに通うのは非現実的という人は少なくないが、古来より伝わる健康法であるからこそ、自宅で行うことも可能だ。電気鍋でよもぎを煮出し、耐熱温度が高いお風呂用の椅子を利用する。マントは100円ショップなどでも購入できるレインコートで代用し、足元まで隠れる丈の長いものがおすすめだ。面倒なら一式2万円ほどで市販されている、よもぎ蒸しセットを活用するのもいい。ただし、自宅で行う際には注意点がある。

「温度が高すぎると、やけどの危険があります。デリケートゾーンを露出した状態で行うので、衛生面にも気をつけましょう。また、たくさん汗をかくので、脱水症状を起こさないよう水分補給も忘れずに。めまいや動悸、吐き気、不快感などの不調が出たら、すぐに中止してください」

よもぎ蒸しを「してはいけない」タイミングや、おすすめできない人もいる。

「やらない方がいいのは、生理中や妊娠の可能性があるとき。発熱しているときや、外陰分に炎症があるときも避けた方がいいでしょう。また、よもぎやハーブは植物なので、アレルギーがある人は注意が必要です。心疾患やコントロールできない高血圧、重度の貧血がある人も、無理にやらない方がいいです」

安全対策をしっかり取ったうえで実践することが肝要だ。内側からも外側からもしっかり整うよもぎ蒸し。冷えを解消して、気持ちのいい春を満喫しよう。

※女性セブン2026年4月16・23日号

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