嵐は絶対になくならない
長年、コンサートのプロデューサーを務める松本のアイディアの根底にあるのは徹底したファンファーストだ。過去のライブでは会場のどこにいても5人の姿が見えるよう、透明の床をスライドさせるムービングステージが導入され、4月の東京ドーム公演ではバルーンに乗ったメンバーがステージから離れた客席に近づく演出が採用された。
「広いドームのすべてを“神席”にしたいと考える松本さんの提案で、嵐のコンサートではファンにライブを楽しんでもらうためのギミックが積極的に取り入れられています。ステージを覆うほどの巨大なLEDスクリーンや、プロジェクションマッピングなどの最先端のテクノロジーを旧ジャニーズ事務所のグループでコンサートに導入したのも嵐が先駆け。ラストステージにも聴衆の度肝を抜く壮大な演出が用意されているそうです」(レコード会社関係者)
曲の合間のMCやメンバー同士の掛け合いも、ファンが楽しみにしているひとつ。冒頭の大阪公演でも、松本がフリを間違えたことを相葉がからかったり、大野がコンサートのために10kgやせ「大変だった……」とこぼすなど、メンバー同士の軽妙なトークが会場を大いに沸かせた。中でも感動を呼んだのは「歌は生きている」と実感を込めて語った櫻井の発言だった。

「櫻井さんは街中で嵐の歌が流れているのを聞くと、無性にうれしくなるそうです。今回のツアーでは、活動休止中に失った“景色”を取り返すことができたのだとか。
4月に放送されたバラエティー番組で、二宮さんは活動終了後も嵐は『絶対になくならない』と力強く断言していましたが、ほかのメンバーも同じ気持ちでいるはず。二宮さんは個人の仕事をしているときも、常にグループのことを考え、これからもその思いは変わらないとも話していました」(別の芸能関係者)
不世出の国民的グループに代わる存在はなく、いまのところ“ポスト嵐”と呼べるグループも見当たらない。それでも、彼らはバトンをつなぐ準備を進めているという。
「旧ジャニーズ事務所時代から、コンサートでは招待客に次に“推す”グループに関する資料を配ることが慣例となっていました。4月1日の嵐の東京ドーム公演で関係者席に配布されたのは、バックダンサーを務めるACEesのプロフィール。彼らが嵐の有力な“後継者”ということなのでしょう。中でも松本さんはACEesを高く評価し、日頃から彼らと食事をともにし、自身の経験や思いを伝えているそうです」(音楽関係者)
デビュー前のACEesを大舞台のバックダンサーに抜擢したのも、嵐のファンに“顔見せ”したいという松本たちの思いがあってのことだという。関係者の間でもACEesが早ければ来年にもデビューすることが確実視されている。
(第2回へ続く)
※女性セブン2026年6月11日号