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いじめから“ほぼ”解放され、そして友達も離れていった【第4話後編】『YES!逆張り人生~高須克弥物語~』

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すべて想像の逆を行く男、高須克弥の破天荒な人生を描く連載『YES!逆張り人生~高須克弥物語~』!  読めば悩みが全て吹き飛ぶ、そんなパワフルすぎる人生を、どうぞご堪能あれ。

第4話:祖母イマという医者の話【後編】

タバコを吸う祖母のイマ。(本人提供)
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 その後、克弥は地元の公立中学に進学した。複数の小学校から集まるマンモス校で、1クラス100人が10クラスあった。当然地元のいじめっ子たちも進学したのだが、それだけ数がいれば、面倒な克弥なんかよりもいじめ相手には事欠かない。そんな訳で克弥は生まれて初めていじめから「ほぼ」解放された。「ほぼ」というのは校内で会えば、ど突かれる程度のことはあったからだ。

 克弥は頭がいい子供たちとつるみ始めた。克弥たちを見つけると、いじめっ子たちが通りすがりにからかってくる。

「おい白ブタ! 太っとるんだで廊下の端にすっこんどかんか!」

 怯える友達が聞く。

「かっちゃんって、いじめられとったの?」

「うん! そうだよ!」

 嬉しそうに答える克弥。当然戸惑う友達。

「なんで…そんなに…平気なの?」

 克弥は笑いながら答える。

「だって意味分からないもん。僕は家でずっとNHKのラジオばかり聴いていたから標準語に慣れちゃって、三河弁があんまりよく分からないんだ。ほら、猿がキーキー鳴いても何言ってるか分からないのと同じだよ」

 あ然とする友達。

「じゃ、あの、僕らの言っとることも分からんの?」

「うん! ほとんど分からない。ついでに言うと、君たちが好きなものは嫌いだし、君たちがこぞって批判している人なんかは大抵好き。愚民が批判する人の方が、賢いに決まってるもんね」

 初めてできた友達は見事に離れていった。まさにこの時培われた性格が、数十年後に世間から批判される有名人や企業を支援するという「逆張り」のもとになっているのだが、今はその未来を知る由もない。高須克弥13歳。高須クリニック開業の18年前の出来事である。(第5話につづく)

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【プロフィール】
家守鷹主(いえす・たかす)/テレビ局プロデューサーとして高須克弥氏と出会い、十数年来の友人。今回、その人生を小説として描きたいと依頼したところ、高須氏は一言“YES”と快諾し、ペンネームも命名。かくして、希代の人生物語が幕を開けた。

高須克弥(たかす・かつや)/1945年、愛知県生まれ。医師(美容外科、整形外科、形成外科。学位は医学博士)。2018年に自身の全身がんを公表(発病は2014年)。

※女性セブン2026年6月25日号