《愛子さまの自由や尊厳を蔑ろにするような意見まで…》天皇陛下、皇室典範改正に異例の重大発言「国民の皆さんが理解を得られるように」 かつての「人格否定発言」と“重なる部分”

政権が皇室典範改正を急ぐなか、天皇陛下は6月11日に約4か月ぶりに記者会見に臨まれ、皇族数確保のあり方について、「制度にかかわる事項については、私から言及することは控えたいと思います」としながらも、「皇族数の確保のあり方についての議論においても、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」と付け加えられた。この異例の発言の背景にあったものとは──。【前後編の後編】
かつての『人格否定発言』と重なるもの
穏やかな性格で知られる陛下だが、記者会見での発言に強いお気持ちを込められたのは、今回が初めてではない。宮内庁関係者は「陛下が踏み込んだ発言をされるのは、いつも“家族を守ろう”とされるときです」と語り、こう続けた。
「今回のご発言には、かつての『人格否定発言』と重なるものがありました。背景には、当時と同じ強い“ご覚悟”があり、今回は皇室典範改正に翻弄される可能性のある愛子さまのことを案じる、父としての思いが込められていたのではないでしょうか」
「人格否定発言」は2004年、奇しくも今回と同様に欧州への歴訪を前にした会見で飛び出した。
「当時、雅子さまはお世継ぎのプレッシャーと皇室における人間関係に苦しんでおられました。雅子さまのそうした葛藤を見てこられた陛下が、『雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です』と明言され、その窮状を世間に訴えられたのです」(皇室ジャーナリスト)

前代未聞のご発言は当時、物議を醸すことにもなった。
「『雅子さんのことはぼくが一生、全力でお守りしますから』とプロポーズされた陛下は、33年の結婚生活で常にその“約束”を果たそうと努めてこられたようにお見受けしています。『人格否定発言』の際も、批判にさらされることは覚悟の上で、雅子さまを守るという強い思いでいっぱいだったはず。
振り返ってみれば陛下と雅子さまの結婚生活は、悠仁さまが誕生されるまではいつもお世継ぎ問題がついて回るものでした。皇室の伝統や無言のプレッシャーに押しつぶされそうになる雅子さまのお姿に、陛下は黙っていることができなかったのでしょう。この間の皇族数確保をめぐる議論には、どこか以前の雅子さまのときと同じような危惧を愛子さまの将来に抱かれたのかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)
実際、今回まとめられた「立法府の総意」の(2)の養子案《旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える》をめぐっては、愛子さまの自由を奪うような心ない声も上がっているという。
「男系男子での継承を強く主張する保守派の一部には、“旧宮家の男子と愛子さまが結婚すれば都合がよい”という主張を公然と行う人もいます。
たしかに旧宮家の男子と愛子さまの間に子供が誕生すれば、その子供は男系の血筋。しかし、こうした思惑を押しつけることは、愛子さまの自由や尊厳を蔑ろにするような意見であり、陛下が父親として、そうした声にさらされる娘の将来を憂慮されていても不思議ではありません」(前出・別の宮内庁関係者)