
栄養豊富な旬の食材で作るみそ汁は、薬膳を取り入れやすい料理。毎日の一杯を夏仕様にして、この季節ならではの不調を解消しよう!「薬膳とは、季節や体の状態に合わせて食材を選ぶ、中医学の考え方に基づいた食事法です」と管理栄養士・国際中医師・国際中医薬膳管理師の植木もも子さん。なかでもみそ汁は、夏の食養生にぴったりだという。今回は、“冷え”と“むくみ”を解消する6レシピを伝授!
※分量は2人分。
*だし汁、みそは好みのものを使用。
「厳しい暑さの一方で、冷房や冷たい飲み物・食べ物の摂りすぎによる“夏の冷え”も多くみられます。内臓が冷えてダメージを受けると、胃腸の機能も低下。体を温める食材や熱を発散させる食材、胃腸にやさしい食材、巡りを促す食材を組み合わせましょう」
かぼちゃとひき肉のみそ汁
かぼちゃのやさしい甘みに七味がアクセント
【作り方】
【1】かぼちゃ正味150gは種を除き、2~3cm幅に切ってから7~8mm厚さに切る。鶏胸ひき肉80gは酒小さじ1を振り、菜箸でほぐすようにしてなじませる。
【2】フライパンに米油小さじ2、にんにくのみじん切り小さじ1/2を入れて混ぜ、中火にかける。香りが立ったらかぼちゃを加え、油が回るまで炒める。
【3】鍋にだし汁2と1/2カップ、【2】を入れて中火で熱し、かぼちゃに火が通るまで煮る。
【4】ひき肉、おろししょうが小さじ1/2を加えて菜箸でほぐしながら加熱し、煮立ったらアクを除く。みそ大さじ1を溶き入れる。器に盛り、七味唐辛子少量を振る。
薬膳Point
消化吸収を助けるかぼちゃと熱を作る鶏肉で。七味唐辛子が巡らせる役割を担う。
にらとじゃこ天のみそ汁
じゃこ天のだしで深みのある味わいに

【作り方】
【1】じゃこ天2枚(約60g)は熱湯をかけて油抜きし、水気を拭いて7~8mm幅に切る。にら3〜4本は2~3cm幅に切る。
【2】鍋にだし汁2と1/2カップを入れて中火で煮立て、酒大さじ1/2、じゃこ天を加える。アクを除き、みそ大さじ1を溶き入れてにらを加えてひと混ぜしたら火を止める。器に盛り、おろししょうが適量をのせる。
薬膳Point
温める力が強いにらにしょうがを合わせて巡りをアップ。じゃこ天でたんぱく質もプラス。
チゲ風みそ汁
シーフードミックスで手軽に具だくさんに

【作り方】
【1】シーフードミックス(冷凍)100gは解凍し、大きければ半分に切る。軽く水気を切り、酒大さじ1/2を振る。ピーマン1個は縦半分に切り、種とへたを除いて食べやすい大きさに切る。玉ねぎ1/4個は薄切りにする。
【2】鍋にだし汁2と1/2カップ、ピーマンと玉ねぎを入れて中火で熱し、煮立ったら火を弱めて具材に火が通るまで煮る。酒大さじ1/2、シーフードミックスを加えてアクを除き、みそ大さじ1、コチュジャン小さじ1/2〜1(好みで調整)を溶き入れる。
*長ねぎやみょうがを入れるのもおすすめ。
薬膳Point
温め効果のあるえびや血を補ういかに、同じく体を温めるコチュジャンを。玉ねぎとピーマンで巡らせる。
「湿度の高い夏は、体の中の余分な水分をうまく排出できずに水が溜まり、むくんでしまう人が多いんです。“夏の冷え”がそれを加速させる場合も。対策として、水分の排出を助けてくれる食材、巡りをよくしてくれる食材を意識して摂るようにしましょう」
とうもろこしといんげんのみそ汁
旬のとうもろこしの甘みに、青じその爽やかさをまとわせて

【作り方】
【1】とうもろこし1/2本は包丁で実をこそげる。さやいんげん5本は7~8mm幅に切る。青じそ4枚は5mm角に切り、水にさらして水気を絞る。
【2】鍋にだし汁2と1/2カップを入れて中火で煮立て、酒小さじ1、とうもろこし、さやいんげんを加え、再び煮立ったら3分ほど煮る。みそ大さじ1を溶き入れる。器に盛り、青じそをのせる。
薬膳Point
利尿作用のあるとうもろこしと、水分の排出を助けるさやいんげんの組み合わせ。
きゅうりとしじみのみそ汁
きゅうりは歯ごたえを残すのがおすすめ

【作り方】
【1】しじみ100gは数回水を替えながら洗い、砂出しする。きゅうり1/2本は厚めの輪切りにする。
【2】鍋にだし汁2と1/2カップを入れて中火で煮立て、酒大さじ1、しじみを加える。再び煮立ったらアクを除き、きゅうりを加えて2分ほど煮たらみそ大さじ1を溶き入れる。
*最後にみょうがの小口切りをのせても。
薬膳Point
きゅうりは熱を冷まして水分排出をサポート。しじみは体の湿を取り除き旨みも加える。
冬瓜と豚肉のみそ汁
冬瓜のやさしい味と豚肉の旨みがマッチ

【作り方】
【1】冬瓜1/8個(正味160g)はピーラーで皮をむいて種を除き、幅を半分に切って6~7mm厚さに切る。豚こま切れ肉60gに酒大さじ1/2を振ってなじませる。しょうが20gはせん切りにする。
【2】鍋にだし汁2と1/2カップ、しょうがを入れて中火で熱し、煮立ったら冬瓜を加えてやわらかくなるまで煮る。
【3】酒大さじ1/2、豚肉を加えて菜箸でほぐしながら煮る。煮立ったらアクを除き、みそ大さじ1を溶き入れる。
薬膳Point
冬瓜は利尿作用にすぐれ、体の余分な熱を取り除く。その働きをしょうがで巡らせる。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・国際中医師・国際中医薬膳管理師 植木もも子さん

暮らしのなかで実践しやすい、薬膳の取り入れ方やレシピが幅広い年代の人気を集める。『薬膳おみそ汁 身近な材料で気軽に続けられる』(家の光協会)など著書多数。
撮影/豊田朋子 取材・文/平井薫子
※女性セブン2026年7月9日・16日号