
「魚料理はハードルが高い」と思う人も多いようだが、魚は火の通りが早いので、実は時短で作れる料理がほとんど。簡単ですぐ真似できる魚の使い方を有元葉子さんに教えてもらった。今回は、塩とオリーブオイルで食べるのがお好きだという刺身レシピをお届け!
※オリーブオイルはエクストラバージンオイルを使っています。
※塩は自然塩を使っています。
「刺身はわさびじょうゆで食べがちですが、私は塩とオリーブオイルで食べるのも大好きです。また、そこに野菜やフルーツ、ハーブを合わせてサラダ仕立てにしてもおいしい。フルーツならキウイやグレープフルーツ。ハーブはディル、セルフィーユ、イタリアンパセリ、パセリが魚介に合います。これだけ覚えておけば、刺身の種類が変わってもおいしく作れます。
ハーブは飾りではありません。ハーブの持つ香りや味が加わってこそ、魚のおいしさが際立ちます。レモン汁を使うのもポイント。酢などを使ったドレッシングより、断然おいしくなります」(有元さん・以下同)
刺身のクロスティーニ
“クロスティーニ”はトーストしたバゲットに具をのせた、イタリアの前菜。ここでは刺身をのせて楽しみます。ハーブとケイパーがアクセント

材料(2人分)
刺身盛り合わせ(まぐろ、サーモン、いか)1パック
バゲット薄切り8~10枚
赤玉ねぎ1/4個
塩・こしょう・オリーブオイル・ディル・セルフィーユ・ライムまたはレモン各適量
ケイパー(塩漬けまたは酢漬け)少量
作り方
【1】バゲットはトーストし、オリーブオイルをかける。
【2】刺身は塩、こしょうを振って下味をつける。
【3】赤玉ねぎは薄切りにして冷水にさらし、水気を切り、塩・オリーブオイル各少量を絡める。
【4】ディル、セルフィーユは葉を摘む。
【5】【1】に【3】と【4】を少量ずつのせ、好みの刺身を盛り、残りの【4】とケイパーをのせる。ライムやレモンを搾って食べる。
この魚介を使っても… 白身魚やえび、帆立貝柱など好みの盛り合わせで。盛り合わせについてくる大根のつまや青じそは使わない。
※ケイパーは塩漬けを使う場合、水につけて塩気が残る程度に塩抜きしてください。
夏の刺身サラダ
白身魚の刺身とハーブ、野菜とフルーツを取り合わせた、ちょっと贅沢なサラダ。ビネガーよりレモン汁が合います

材料(2~3人分)
白身魚の刺身(ひらめ、かんぱちなど)合わせて1さく分
赤玉ねぎ1/4個
セロリ6cm
赤チコリ1個
ミニトマト(黄・オレンジ・グリーン)各2個
キウイ1個
ディル・セルフィーユ・イタリアンパセリ・塩・粗びき黒こしょう・オリーブオイル各適量
レモン汁1個分
作り方
【1】赤玉ねぎは薄切りにして冷水にさらし、水気を切る。セロリは筋を取って縦細切りにし、赤チコリは1枚ずつにして縦4等分くらいに切る。ミニトマトはへたを取って半分に切る。キウイは皮をむいて食べやすい大きさに切る。
【2】刺身に塩、こしょうを振り、オリーブオイルを回しかける。

【3】ディル、セルフィーユ、イタリアンパセリは葉を摘む。
【4】ボウルに【1】、【2】を入れてざっくりと混ぜ、レモン汁を加えてよく和える。【3】を加えて混ぜ、塩、こしょうで味を調える。

この魚介を使っても… 鯛、すずきなどの白身魚のほか、まぐろ、あじ、たこ、えび、帆立貝柱でも。
刺身ともち麦のサラダ
魚介ともち麦は相性ぴったり。作ってすぐはもちろん、半日~1日おいて味が馴染んだ頃もおいしい!

材料(作りやすい分量)
たこの足(刺身用)1本
えび(無頭・殻つき)6尾
もち麦1/2カップ
赤玉ねぎ1/4個
ミニトマト10個
イタリアンパセリ4~5本
にんにくのすりおろし1片分
レモン汁1個分
オリーブオイル大さじ4
ケイパー(塩漬けまたは酢漬け)・塩・粗びき黒こしょう各適量
作り方
【1】えびは殻つきのまま塩水につけて2~3時間冷蔵庫におき、ゆでて殻をむく。たこは薄切りにする。

【2】もち麦はたっぷりの水とともに鍋に入れて火にかけ、フツフツとする程度の火加減でやわらかくなるまで20分ほどゆでる。ざるにあげて水洗いして粘りを取り、水気を切る。

【3】赤玉ねぎは薄切りにして冷水にさらし、水気を切る。ミニトマトはへたを取って半分に切る。イタリアンパセリは粗みじん切りにする。
【4】ボウルに【1】、【2】、【3】、にんにく、レモン汁、ケイパーを入れて混ぜ、オリーブオイルを加えてもち麦に絡めるように和える。塩、こしょうで味を調える。
この魚介を使っても… えびだけ、たこだけでもおいしい。帆立貝柱、あさりもおすすめ。
◆教えてくれた人:料理研究家・有元葉子さん

素材の持ち味を生かし、余分なものを入れない引き算の料理が人気。自分が本当によいと思える食材と調味料を使い、心と体が納得するシンプルなおいしさを追求する。『魚を食べよう』(三笠書房)ほか著書多数。
撮影/ローラン麻奈 スタイリング/千葉美枝子 取材・文/松原京子
※女性セブン2026年9月3日号