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【老化の仕組み】主な要因は「酸化」「糖化」「炎症」 死滅するはずの「テロメア」が残り続けて“老化細胞”となることも 生活習慣を変えれば、老化の抑制や若返りの可能性

生活習慣を変えれば、老化の抑制や若返りの可能性がある(写真/PIXTA)
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 人間、誰しもが年をとる。同じ年齢でも見た目に差が出ることもあれば、寿命も平等ではない。医療が進化するとともに、人間の体は「酸化」「糖化」「炎症」が加わると、老化のスピードが速くなり、病気がちになったり、見た目にも変化が出たりすることが明らかになった。その3つの状態を遠ざけることこそが老化を止め、老いない体をつくることになる。そのための最強のルーティンの作り方を専門家に取材した。【全4回の第1回】

「酸化」「糖化」「炎症」の3要素

 東京都在住の会社員・Aさん(54才)は最近、体の不調に悩んでいるとため息をつく。

「朝起きた瞬間から肩が重い日があるし、普段より少し長めに歩くだけで、ひざや腰に痛みを感じるようになりました。以前ならすぐに疲れがとれたのに、ずっと体がだるい。年のせいなのかなと思っています」

 神奈川県在住の主婦・Bさん(62才)は、鏡を見るたびに老いを実感すると話す。

「ここ数年で肌の弾力が急激になくなり、目元や口元のしわや、?のたるみが目立つようになりました。年相応でいいとは思っているけれど、同窓会に行けば若く見える友人たちがいるのも事実なんですよね……」

 誰にでも「老い」は平等に訪れる。だがその進み方は一様ではない。

 その差はどこから生まれるのだろうか──。

 カギを握るのが、知らず知らずのうちに体内で進行する「酸化」「糖化」「炎症」だ。3つのリスクを正しく知り、生活の中で遠ざけることこそが、「老いない体」をつくる最善の道だ。

 私たちの体では、加齢とともに目に見えない変化が少しずつ積み重なっていく。老化の主な要因として挙げられるのが、「酸化」「糖化」「炎症」の3つだ。

頭を抱える女性
誰にでも「老い」は平等に訪れる(写真/PIXTA)
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 金町駅前脳神経内科院長の内野勝行さんが解説する。

「『酸化』とは体内で過剰な活性酸素が発生し、細胞や組織が傷つけられる現象で、いわば“体のサビ”にあたります。『糖化』は余分な糖がたんぱく質や脂質などと結びつき、老化を促進する物質『AGEs(終末糖化産物)』を作り出す“体のコゲ(焦げ)”です。

 そして『炎症』は、老化との関係では軽い炎症が体内で断続的に続く『慢性炎症』が問題となります。いわば体内で“ボヤ”が続いているようなもので、長期的に全身の細胞などを蝕んでいきます。

 この3つは老化にかかわる重要なファクターで、これらの影響によって老化が進んでいくと考えられています」

 熊本リハビリテーション病院サルコペニア・栄養支援センター長の吉村芳弘さんが続ける。

「一般的に、加齢とともに代謝が低下し、酸化、糖化、炎症によるダメージをより受けやすくなります。ただ、関係しているのは年齢だけではありません。運動不足や肥満、喫煙や過度な飲酒などの生活習慣が積み重なっている人ほど、体への影響が大きくなります」

 さらに厄介なのは酸化、糖化、炎症が互いに影響し合い、連鎖することだ。東邦大学名誉教授で循環器専門医の東丸貴信さんが指摘する。

「AGEsが生成されても、本来は体が不要なものと判断して処理します。しかし、血糖値が高い時間が長くなれば大量のAGEsが作られるので、排出が追いつかなくなってしまいます」

 たまったAGEsは、たんぱく質の正常な生命維持機能を阻害して細胞や組織を劣化させる。

「AGEsによって活性酸素の除去や細胞を修復する働きなどが低下すると、活性酸素が蓄積していくのでより細胞が傷つき、炎症が生じ増悪します。つまり、糖化によるAGEsの増加が酸化や炎症を招くという負のスパイラルを生み、細胞分裂の限界から生じる本来の老化が加速するのです」(東丸さん)

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