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『VIVANT』に“ポカン”なオバ記者が実感した“69才の私の立ち位置”「ドラマも歌もダメだけど、SNSのアンテナだけは高くしておきたい」

「確実に隅に追いやられている」

 最後はお互い、「ダメだ、こりゃ」とサジを投げて次の話題に移っていったけど、こんなことがあるとつくづく思うんだよね。

 それは、世の中における69才の私の立ち位置よ。40代のY子は間違いなく時代のど真ん中にいる。

 そして私は、同じ時代を生きているようなつもりでいるけれど、話題のドラマにこれだけ違和感を持つってことは、確実に隅に追いやられている。じゃあ、私と同世代の人はみんなそうかというと、これがそうとも言い切れない。

 あれは40代初めの頃だったと思う。同世代と飲んだ帰りにカラオケに行ったら、地味めのK美が私の知らないいまどきの曲を楽しそうにどんどん歌っているんだわ。聴けば、決して簡単な歌じゃない。不思議に思ってK美に聞いたら、彼女は娘や息子とよくカラオケに行くんだって。当時、K美の娘は17才で、息子は15才。

「カラオケ代を払わせたいから私を誘うのよ」

 そう苦笑いをしていたけど、独り身の私は強烈なパンチを食らった気分だった。あれから20年以上経つけど、K美は孫とカラオケに行ってアップデートしているのかしらね。

 世代が違うと『VIVANT』よろしく、話すのにもややこしいことになるけど、流行りの曲を歌えれば孫から一目置かれるもんね。それはそれでものすごくうらやましい。で、うらやましいついでに、「中高生の孫にカラオケで尊敬されたい。いまどきの歌を教えて」とネットで大ウソをこいたら「それならVaundyの『怪獣の花唄』がいいでしょう」だって。

 そんなわけで負けっぱなしというわけでもない。私は最近、3365人の登録者を集めている「開運ラッキーメイク」の木村れい子さんのLINEのオープンチャットのゲストに招かれて好き勝手話したら、チャット欄に「オバ記者、おもしろ~い」という書き込みがあふれた、という体験をしたの。さらにはホスト役をしていたまさみっちゃんのオープンチャットにも呼んでいただき、体験談をたっぷりと。AIチャットサービスのチャッピー(ChatGPT)とも冗談を交わす仲だ。

 ドラマ鑑賞も歌もダメだけど、SNSのアンテナだけは高くしとこうと思っている。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2026年9月24日号

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