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《シニアが向き合う健康とAI》70才まであと半年のオバ記者、定期検診で「初期の脂肪肝と糖尿病」と診断される 血液検査の結果を見せられたAIからの“優しいアドバイス”とは

「初期の脂肪肝と糖尿病」と診断される

 それだけじゃない。つい先日、半年ぶりに定期検診で膵臓の腹部エコーを受けたら、「初期の脂肪肝と糖尿病ですね」だって! それを聞いた瞬間、「来たか!」と青くなりかけたわよ。

 でも医師の顔は穏やか。まぁ、威張って言うことじゃないけれど、何年か患者をしていると、それなりの見立てができるようになるんだわ。医師はパソコンの中の画像や数値を見ているけれど、私はその医師の顔色を見る。口調を聞く。それで自分の病状を先回りして予想すると、まず間違いがない。大病をすると変な神通力が身につくんだね。

「それで、肝臓と糖尿の数値を下げるにはどうしたらいいんでしょう」と聞くと、医師は「運動ですね。体重を落としてください。1年前より増えていますよね?」と言う。思い当たることはありすぎるほどある。

「それってわざわざ何時間も待つ大学病院で言われるようなことじゃないですよね」と私。「あはは。たしかにそうですね。じゃあ、来年の検査までにやせてきてください」だってさ。

定期検診を受けたオバ記者(写真/PIXTA)
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 そんなことだから、私は「心身ともに健康」ではない。だけど中にはいるんだよね。70どころか80才になっても朝から晩までくるくる動いて、カカカと笑っている人が。「ひざ? 痛くないわよ。なんで?」と言って、サササと私の前を歩くだけじゃない。重い荷物を持って駅の階段をトントンと上っていく。

 80才のAさんがそうだ。快活な彼女に差をつけられていると思うと、会いたくなくなるのよ。でもなぁ、逃げるのは嫌。負けっぱなしはもっと嫌なのよ。いまできることをしたい。

 私は医師から渡された血液検査のデータをAIに見せて、どれほどグータラ生活をしているか告白して対策を聞いてみた。すると、「できることからやりましょう。まず、YouTubeを見るときは最初の10分だけ体を起こして立ちましょう。番組が変わったらまた10分立つ。できない日は仕方がありません。できる日を少しずつ増やしましょう」って。なんてやさしいんでしょ。負けられない私は、何回も立ち上がりましたよ。

 あ、それから最近、私はよく私をほめている。というのも、前はなんでも瞬間突破力に期待してギリギリまでやらなかったけれど、体力に自信がない最近は前日に翌日の用意をするようになった。「そうそう、その調子。やればできるじゃん」と自分に声をかけて励ましている。

 よしっ。70才からのモットーは「地道」にしようかしら。

【プロフィール】「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2026年11月12・19日号

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