当サイトがおくる好評連載『還暦・オバ記者の悪あがき美容道中』。還暦で、バツイチ独身。オバ記者ことライターの野原広子が、美容・ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。これまで幾度となくダイエットに挑戦し、そのたびに挫折。婚活は、連敗記録を更新中。「痩せてイイ男と結婚したい!」――そう切実に願うオバ記者に春は訪れるのか?
今回は、オバ記者が“月曜断食”に挑戦します!
* * *
万年ダイエッターの私が一段ギアを上げた、ご飯を遠ざけた、という話を前回したけど、そんなもんじゃない。今度こそきっちり数字を示すから、まあ、見ててよ。
コトの発端は、週末に年下の友人と行った日帰り温泉。その温泉の泉質がハンパなくいいんだわ。
戸の開いた半開放の湯室で、塩分と硫黄が含んだぬるめのお湯にグダグダとはいっていると、あっという間に1時間。湯上りに大広間で「今日くらいはいいか」と、禁断のビールを飲んで、冷ややっことポテサラ、かつ煮を食べ、絶品のきゅうりの糠漬けと白菜の漬け物も。
そのうち友人と私は、畳に座布団を敷いて横になったとたん30分間、意識不明。むっくりと起き上がって、帰りの電車に乗ったら、そこでも爆睡。夕方6時に家に帰って、軽く夕飯を食べたら2時間寝て、ちょっと起きてテレビをつけている間にまた寝て。翌日の朝6時に正気に戻って指を折って数えたら、10時間以上寝ていたの。
この間に私の体に何かが起きたんだよね。いつもと体の感覚が違うのよ。ここのお風呂に入ると似たような感じにはなるけど、ひと皮むけたというか、とにかく朝、カフェオレをつくって飲んだら、午後になってもお腹が空かないんだわ。で、ふらりと近所の書店に行って、そこで目に飛び込んできたのが『月曜断食「究極の健康法」でみるみる痩せる!』(関口賢著・文芸春秋刊)という本。
表紙には「1ヶ月間で5~7㎏減 のべ7万人を指導してきた名医が贈る奇跡の0円ダイエット」とあって、私のツボをキュンキュン押してくれる。しかも、その日は月曜日の午後1時過ぎで、私は朝から固形物を食べていない。「これだ!」と叫びそうになったね。