
食物繊維やたんぱく質が豊富で、血液をサラサラにするナットウキナーゼのほかビタミンKやイソフラボンなど女性の体を元気にする栄養素が詰まった納豆は毎日食べたい「腸活食材の王様」でもある。ただし、いつも同じ食べ方では飽きてしまうもの。そこでイシハラクリニック副院長の石原新菜さんが、包丁も火もいらない、のせるだけのちょい足し食材を教えてくれた。この猛暑を納豆パワーで元気に乗り切って!
キムチ:唐辛子のカプサイシンには脂肪燃焼効果も
「発酵食品なので腸を整える乳酸菌が多く含まれ、納豆菌と一緒に摂ると免疫活性が2倍になることがわかっています。 “ただの唐辛子漬け”の商品もあるので、乳酸発酵しているものを選んでください」

しらす:小さくても栄養たっぷり。骨を強くする効果も期待大
「骨ごと食べられるのでカルシウムや、EPA、DHAなど良質な脂質もたっぷり摂れます。天日干しにしたちりめんじゃこはビタミンDの濃度が高くなるので、納豆のビタミンKと併せて骨を強くします」

クリームチーズ:さわやかな酸味とねっとりした食感が好相性
「カルシウムやたんぱく質、ビタミンが豊富に含まれます」

納豆のくさみを消して、さわやかな味わいに。塩気もあってタレも不要。ちぎってまぜるだけで、ねっとりとしたチーズとやわらかな豆の食感が合う。
めかぶ:納豆菌のエサになり腸内環境改善の相乗効果あり
「もずくと同様、水溶性食物繊維のフコイダンやアルギン酸が豊富です。納豆菌のエサになり、腸内環境改善の相乗効果が生まれます。ビタミンやミネラルもたっぷりで便通がよくなります」

梅干し:適度な塩味でたれいらず。夏の暑さにも負けない
疲労回復に役立つクエン酸が豊富な梅干しは夏に欠かせない食材。

「クエン酸には体を老化させる活性酵素の働きを抑制する作用もあります」
酸味と塩味が納豆にマッチして、いつもとは違う味わいに。
青ねぎ:間違いない鉄板コンビ。青いところに栄養がたっぷり
「にらや玉ねぎ同様、アリシンが豊富で血行促進効果が。青い部分にはβ-カロテンが多く、体内でビタミンAになると抗酸化作用が得られ、風邪予防にも◎」

刻みねぎを常備しておくとすぐに食べられる。
のり:ちぎってまぜても巻いて食べても
「食物繊維も多く含まれますが、ビタミンA、β-カロテンも緑黄色野菜と同等かそれ以上に豊富です。海のものなのでマグネシウムやカリウムといったミネラル類も同時に摂ることができますよ」

さば缶:EPAやDHAなどの良質な脂が手軽に摂れる
「さば缶は蓋をしてから熱を加えているので、栄養成分を逃すことなく食べられます。たんぱく質、血液をサラサラにするEPAやDHA、免疫を整えて骨を強くするビタミンD、カルシウムと栄養の宝庫です」

ヨーグルト:意外!?にも相性抜群新感覚の味わいがやみつきに
「乳酸菌やビフィズス菌と納豆菌を一緒に摂ることで、整腸作用の相乗効果が。乳酸菌は小腸で、ビフィズス菌は大腸で働くので、どちらもミックスするとより高い効果が期待できます」。選ぶなら無糖のものを。

◆教えてくれたのは:イシハラクリニック副院長・石原新菜さん

医師、健康ソムリエ理事。わかりやすい医学解説で幅広く活躍。『病気にならない 蒸しショウガ健康法』ほか、著書多数。
撮影/菅井淳子 スタイリスト/三谷亜利咲 調理/植田有香子
※女性セブン2025年8月21・28日号