【オバ記者連載6】ダイエット中なのに体重が「大台」突破　

当サイトがおくる好評連載『アラ還・オバ記者の悪あがき美容道中』。現在59才、バツイチ独身、自らを「女の崖っぷちから、一歩落ちている」というオバ記者ことライターの野原広子が、美容、ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。

オバ記者が目指すのは、還暦を迎えるその日までに人生の伴侶をゲットすること！　第6回となる今回は、体重が「大台」にのったオバ記者が悲しみいっぱいに綴ります。

＊　＊　＊

『女性セブン』の連載（2016年9月1日号）で、「オリンピックの大騒ぎをやめて。“夢はかなう”なんて、むやみに言わないで。夢はかなわないから」と書いた剣先が、まっすぐにわが腹にぶち当たって、ふう～っ（深呼吸）、とうとう体重が大台に乗り、80.3kgでござい。

ダイエットに励んでいるはずが、体重増…

私の通っている体操教室では、月に一度、「測定」をする。測るのは、バスト、ウエスト、下腹、ヒップ、もも周り、腕周り、体重、体脂肪率、骨格筋率、そして体年齢。6月に入会したときの体重は78.4kgで、7月はなんと80.4kg。ギョッとしたものの…ま、これは誤差の範囲内？　Tコーチも「脂肪より重い筋肉が増えると、体重が増えますかに、気にしなくていいです」と言うし。

とはいえ、たとえひとときでも80kgの大台はマズイ。てか、そもそも78.4kgの生涯最高体重にビックリして、体操教室の門をくぐったのよ。私の認識では、75kgでも考えもの。なるべく早く70kgに近づきたいと、そう思っていたわれよ。まさか、これが天井と思っていたのに、その天井が抜けるなんて想像だにしなかったわ。

そんなワケで、7月は5回通った体操教室に8回通い、さらにスクワットを10回、1セットで1日2回の自主トレ。プラス漢方薬を飲み、食事にも気を付けていた（つもり）。できることは全部した、つもりで9月1日に測定したら引き続き80.3kgだって！　ダイエットしているのに、なんで太るよ！

受け入れがたいのはウエストサイズの90.2cmもそう。これって、20才のときのヒップのサイズだよ。ここまでくると、“ぽっちゃり”なんてレベルじゃない。どう取り繕ったところで、“デブ”だよね。

わが身を振り返ると”デブの種”が満載だった

測定しながら、「思い当たることはありますか？」と、20代のスリムなTコーチは、厳しい目を向ける。「…え～と」と口ごもっていると、「体重もそうですけど、体脂肪率38.2％がマズイんです。40％超えたら、病気ですからね」だって。「体操はしっかりしているのに」とつぶやくと、「体操は神じゃないですから」と、うっちゃりを食らわされた。

「それで、思い当たることは？」「え～と、ここ数日の台風で、低気圧に弱い私は、体がピクリとも動かなくて、じ～っとしていたせいじゃないかと…」「体がピクリとも動かなかったんですか？」。若い娘は容赦ない。

「あと、お酒を少々…」「少々ってどのくらい？」。Tコーチはニヤリと笑うんだわ。実は私の趣味のひとつに料理がある。この夏、これと家飲みが手を組んじゃったんだよね。

缶チューハイのプルトップをプシュッと引いて、こくこくと飲みながら、キンキンに冷えたナスとピーマンの煮びたしをつるり。2日煮込んだ牛筋の煮込みをつまみつつ、冷奴でお口をさっぱり。おーっと、秘蔵の牛のハンビーグも焼いちゃう？　ひゃははは。台所とリビングのわずか数歩を行き来して、大盛りあがりのひとり大宴会してんの。

缶チューハイは、いつのまにか350mlが2本と、500mlまで開けて、ああ、いい気持ち。幸せな眠りについた夜が、いく晩あったことか。

それから朝ご飯のあとの朝寝に、昼ご飯あとのラクトアイス。それ以外にも思い当たるデブの種がいくつか。

「これじゃちょっとくらい体操しても痩せるわきゃないかぁ」と、激しく反省した私はお酒は缶チューハイ350ml、1本こっきりと、心に決めました。この体じゃ、婚活どころか、健康体でいられるかどうかの崖っぷちだもの。それにしても80.3kgって…。