体を巡るエネルギーが集中するへそのツボ。ここに意識を向けると、内臓の働きがスムーズに。心身ともに整える「へそヨガ」の方法とは?
へそまわりを意識して体の軸を整える
東洋医学では、「生命エネルギーが全身にスムーズに循環すること=健康」という考えがある。このエネルギーは“気血”と呼ばれ、血液や気などのこと。気血が集まるツボが、へその下にある「丹田」。ここを意識しながらヨガをすると、代謝が上がり、胃腸や子宮などの不調も緩和できるとヨガメソッド研究家のアンシーさんは言う。
「ツボは意識を集中するだけでも刺激が伝わります。『へそヨガ』では、ツボを意識しながら、背中や腰をほぐして体の軸を整えるので、エネルギーの循環がさらに促進されるのです。無理なく心身をスッキリできますよ」
【へそヨガのココがすごい!】
・骨盤底筋が鍛えられ、お尻や下腹が締まる
・血流がよくなり、内臓の働きを整える
・リラックスでき、ぐっすり眠れる
まずは歪みとへそを意識
寝た時に腰が浮いている人は、姿勢が歪んでいるかも。下のポーズで確認し、へそを意識する練習を。
【1】あお向けに寝て両ひざを胸に引き寄せる。つま先は立てて、腰を床につけるようにし、丹田を意識して10秒キープ。
【2】【1】から手脚を伸ばし、鼻からゆっくりと息を吸いながら、へそから丹田を膨らませ、吐きながら元に戻す。【1】【2】を3回繰り返す。
ブリッジのポーズ
3つのツボを意識しやすいポーズ。腸の働きを活発にする。
【1】あお向けに寝る。ひざを立てて腰幅に開き、腕は床の上で斜め上に伸ばす。息を吐きながらつま先を上げ、へその真後ろを床につける。
【2】息を吸いながら、つま先を戻し、お尻を持ち上げる。この時、腕は耳の横でまっすぐ伸ばす。肛門を締めながら、丹田に意識を向ける。【1】【2】を5回繰り返す
【POINT】
お尻を上げる時につま先を下げると、脚が安定し、へそに集中しやすい。
スフィンクスのポーズ
背中から脚の柔軟性を高める。脚は丹田から上げるイメージで。
【1】うつぶせに寝てつま先を立てる。ひじと手のひらを床につけて上半身をみぞおちまで起こす。初心者は、ひじをできるだけ体から離して前方につくと行いやすい。
【2】丹田に意識を向け、左脚をかかとを突き出しながら肩のラインまで上げる。左脚を下ろしたら右脚も同様に行う。左右を1秒ずつリズミカルに。【1】【2】を5回繰り返す
【NG】かかとは肩より極端に上げない。上半身と下半身の高さを均等に。
腕立てポーズ
お腹と背中をバランスよく使い、ツボを意識する総仕上げのポーズ。
スフィンクスのポーズの【1】から、手のひらを胸の横に移動させ、ひじを伸ばして体を持ち上げる。頭頂部からかかとまで一直線にして、丹田に意識を向けて10秒キープ。2回繰り返す
【NG】お尻は下げすぎたり、上げすぎたりしない。
教えてくれたのは:アンシーさん
ヨガメソッド研究家。『アンシー’sストレッチヨガ』代表。ヨガ、気功、中医学を学び、全国で指導。著者に『へそヨガ』(池田書店刊)。
撮影/田辺エリ
※女性セブン2019年3月7日号
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