2019年2月に放送されたバラエティー番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)にて、プロゴルファーでタレントの東尾理子さんが、「長生きみそ汁」を1日1杯飲み続けて10日間で約3kgの減量に成功!
話題となったその「長生きみそ汁」は、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんが考案したもので、50万部を突破した著書『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)には、作り方やさまざまなレシピが掲載されている。自律神経研究の第一人者であり、長年、腸についても研究してきた小林さんは、日本で初めて便秘外来を開き、腸のトラブルに悩む患者を数多く見てきたという。
そんな小林さんが腸活に有効な食材として注目したのが、日本を代表する発酵食品の「みそ」。主原料の大豆は栄養豊富で、みそになる過程で発酵することによって、腸内環境を整える乳酸菌が増えるなど、さらに栄養価がアップしているそう。
痩せる?痩せない?長生きみそ汁の効果は
みそを使った日本人になじみ深い料理といえば、みそ汁。みそ汁は、一度にたくさんの種類や量の食材をとることができるうえに、食材から溶け出した栄養素も汁と一緒にいただける。さらに食材の組み合わせが自由で飽きにくいことが魅力と言える。
そして、より腸活に適したみそ汁として、小林さんが試行錯誤の末に考案したというのが「長生きみそ汁」。4つの素材で血流をよくしたり、腸内環境を整えたりする「長生きみそ汁」は、生活習慣病の改善やアンチエイジングといった健康効果が期待できるだけでなく、ダイエットにも◎なのだとか。
その素材は下記の4つ。
■赤みそ
抗酸化力を高めるメラノイジンが豊富
■白みそ
ストレス抑制効果のあるGABA(ギャバ)を含む
■おろし玉ねぎ
解毒効果抜群のアリシン・ケルセチンが豊富
■りんご酢
塩分排出効果のあるカリウムを含む
これらを組み合わせ、冷凍した「みそ玉」を使うことで、食卓へ手軽に「長生きみそ汁」を取り入れることができる。それでは、そのレシピをご紹介。
医者が考案した「長生きみそ玉」の作り方
「長生きみそ汁」の素となる「長生きみそ玉」は、たったの3ステップで作ることができる。
《材料》(10杯分)
赤みそ…80g、白みそ…80g、玉ねぎ…150g(Mサイズ約1個)、りんご酢…大さじ1
《作り方》
【1】ボウルなどに玉ねぎをすりおろす。バラバラになるのを防ぐため、玉ねぎの根は残したままで。事前に冷蔵庫で冷やし、ゆっくりすりおろすと、目が痛くなるのを抑えられる
【2】【1】に赤みそ、白みそ、りんご酢を加え、泡立て器で混ぜ合わせる。みそがかたくて混ざりにくく感じるのは最初だけ。玉ねぎの水分のおかげですぐにスムーズに全体が混ざりあう。
【3】10等分するように、スプーンで製氷器に分け入れ、冷凍庫で2~3時間凍らせる。かためのシャーベットくらいのかたさになるので、調理に使うときはフォークで刺せば簡単に取り出せる。
《ポイント》
・製氷機は縦約35×横約40×深さ約35mmのものを使用。「長生きみそ玉」1個が約30gで、みそ汁1杯分。12個分の製氷器で作り、1杯あたり2個使っても。
・たくさん作りたいときは、ミキサーで混ぜ合わせた材料を保存袋に入れ、全体を平らにならして冷凍を。袋の上から手で割り、約30g×人数分を計算して使用する。
「自家製粉末だし」のレシピ
「長生きみそ汁」は材料の旨みだけでも十分な味わいだけれど、物足りなさを感じるなら、だしをプラスしてもOKとか。そこで、同書のだしレシピから、「レンチンでできる自家製粉末だし」のレシピもピックアップ。
《材料》(作りやすい分量)
かつおぶし…ひとにぎり(約5g)
《作り方》
【1】耐熱皿にかつおぶしを広げて置き、電子レンジ(600W)で1~1分30秒加熱する。
【2】水分を飛ばしてパリッとしたら、手でギュっと握って潰し、粉末にする。サラサラとしてきたら完成。
【3】小瓶などに入れて冷蔵庫で保管する。
「長生きみそ汁」は1日1杯だけでも効果が期待できるというから、「長生きみそ玉」を作り置きして、毎日の習慣にしてみては?