「子どものときからずっと太っていた? 例えば、脂っこい食事が大好きになった時期があったんじゃない?」
「小学校2年生からですね。その前は太っていなかったです」(編集E)
「そうでしょ? その時期にスイッチが入ったのよ」
思い当たる節がありすぎる! 家庭の事情で外食ばかりの時期があり、そのときに家族全員が太り、特に私はなかなか痩せられないようになった。まるで占いのように過去を読まれた私は、驚きとショックが混ざって複雑な気持ちに…。
「脂質の代謝が悪い『皮下脂肪型』の遺伝子をもっている人はね、特に下半身に脂肪がついたり、むくみやすかったりという傾向にあるの。どうしてもリンパの流れが悪くなっちゃうのよ」
結果として、女性は子宮系の病気、男性は前立腺がんなどを患う可能性が高まるという。ショックを受けている私に先生は、「脂質も糖質も代謝が悪いと大変。でも、私も遺伝子的に両方の代謝が悪いのよ」と言う。え、先生も両方とも代謝が悪いのに、なぜ太っていないの?
「なにが体に悪影響を及ぼすかを理解しているから、自分で調節することができるのよ。Eさんは食べることが大好きなせいで、腸内環境が不安定な状態になっているの。だから、日本の古来の食事に変えて、食物繊維が豊富な麦飯や発酵食品のお漬物を摂るようにすると、腸内環境を整えるのに役立つわよ。メインは焼き魚がオススメ。たんぱく質の消化が良くなる大根おろしを添えて、ね」
また、私の場合、脂肪が蓄積しやすい体質だから、コレステロール値を下げ、脂肪を効率よく燃焼する働きをもつ「オメガ3」を含む油を積極的に摂るといいのだとか。特に夕食や就寝前に摂ると、悪い油を流して腸内の大掃除に。
「エゴマ油や亜麻仁油など、『オメガ3』を含む油は熱に弱いから、サラダやみそ汁などのお料理にかけたり、スプーン1杯をそのまま飲んだりしましょう。ココナッツオイルも、善玉コレステロールを増やすといわれる中鎖脂肪酸を含んでいるうえ、熱に強いからオススメ。私はお米を炊くときに入れているの」
調理をするときは、オリーブオイルを使うと、体の悪い油を排出しつつ、ビタミンEを摂取できるとか。まったく知らずにサラダ油ばかりを使っていた!
また、下半身のリンパの流れを改善するには、「お風呂で軍手をして、脚の付け根から膝へとしっかりマッサージをするのがオススメ」と先生は教えてくれた。
「痩せ型の遺伝子をもっているEさんは、筋肉がつきにくいのよね。ダイエットを成功したいのなら、まずは食事制限で体重を落としてから、スクワットや腹筋などの筋トレでバランスよく筋肉をつけて基礎代謝をアップしましょう。そうすると、痩せを保つことができるから」
改めて考えてみると、脂質も糖質も代謝が悪くて、太りやすい傾向になっているうえに筋肉もつきにくいって…本来なら食生活や健康に人の倍は気をつけなければいけないんじゃ?
そう考えると、いままでなにをやってきたんだ!と自分に対する怒りがこみ上げてきた。もう、この時点で「おいしいものを好きなだけ食べる」という考えは、完全に消えていたと思う。
今回の取材では、先生と院長先生が親身になって話をしてくれたことで、自分に合ったダイエット方法の知識を得ることができた。検査結果を知った日から、いままでダバダバと使っていたドレッシングや大好きなラー油をやめて、炒めるときはオリーブオイルを使い、豆腐やおでんなど、ヘルシーな食べ物を中心に食べるようにした。
ガラリと変わった感があるわが家の食卓だが、「本来の痩せ型遺伝子のスイッチを入れる!」という目標のために、しばらくは続けたいと思う。でも、最後に言わせてほしい。
とんこつラーメンが食べてぇ!!!!
【データ】
カラダクリニック銀座
住所 :東京都中央区銀座5-3-13「GINZA SS 85ビル」12F
電話 :03-3572-3860
営業時間:10:30〜19:30 ※初診受付は〜19:00 土・日・祝 10:00~18:00 ※初診受付は〜17:00
アクセス:東京メトロ銀座線「銀座駅」より徒歩2分
http://karadaclinic.com/
[ダイエット遺伝子検査]
料金:7290円
※検査後、3週間程度で結果が判明