健康・医療

缶コーヒー、ペットボトルカフェオレはダイエットの敵?驚くべき砂糖と糖質の量が…

カフェや喫茶店に比べれば手ごろな値段の缶コーヒー。ここ数年は、豆本来の味と香りが楽しめる本格派も続々登場しグレードアップしている。ちょっと1杯のつもりで飲んでみただけなのに…実はダイエッターにとって缶コーヒーは要注意の飲み物だという。

缶コーヒーには砂糖がスティック5.3本分!「微糖」でも…

缶コーヒー2つとグラスがテーブルに置かれている
写真/ゲッティイメージズ
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管理栄養士の菊池真由子さんが言う。

「缶コーヒーはみなさんが思う以上に高カロリーです。缶コーヒーを飲むのが習慣になっている人は、飲むのをやめれば即効で痩せ始めますよ」(菊池さん・以下同)

缶コーヒーを買って飲むなら、コンビニでおなじみのセルフドリップ式(1杯約160ml)を選ぶべきだというがその理由は?

「家で飲むインスタントコーヒーを考えてみてください。砂糖を入れる場合、たいていの人はスティックシュガー1本(12kcal)の甘さで満足できます。ところが、一般的な缶コーヒー(加糖180ml)には約4本分(49kcal)、微糖でも約3本分(37kcal)のスティックシュガーがはいっている。少ないとはいえ、インスタントコーヒーをスティックシュガー1本で飲んだときと比べれば約3倍です。一方、セルフドリップ式なら、インスタント同様にスティックシュガー1本で満足できますから、断然おすすめです」

ちなみに、フレッシュミルク1個は13kcal。スティックシュガーと合わせても25kcal。缶コーヒー(微糖)の糖分よりも低めだ。

「無論、ブラックコーヒーは無糖で糖分0kcal。言うまでもありませんが、ダイエッター向きです」

缶カフェオレの糖質はセルフドリップの2.5倍!

スプーンに角砂糖が乗っている
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さらに、注意したいのが1本当たりの容量と糖分が多いカフェオレ。

「一般的な缶タイプ(185ml)はスティックシュガー約5本分(61kcal)、プラスチックカップ(240ml)は約6.6本分(79kcal)ですから、缶コーヒーに比べれば1~2.6本分も増えてしまいます。さらに、ペットボトルに至っては、280mが約8.4本(101kcal)、500mlが約14.7本分(176kcal)ですから、ちょっとしたスイーツです。容量も多いのですがその分糖分も多くなります」

カフェオレには牛乳がはいっているのでそれほど甘さを感じないが、知らず知らずに糖分を摂ってしまっているのだ。

「さらに、缶タイプのカフェオレの総カロリー82kcalに対し、コンビニのセルフドリップ式(約260ml)は75kcal。たいして変わらないようでも、栄養成分表の糖質に注目すれば一目瞭然。セルフドリップ式の糖質が約6gに対し缶タイプは15.4gですから、2.5倍以上の糖質が含まれています。カフェオレはコーヒーと牛乳のブレンド。本来は追加した牛乳のたんぱく質が増えるべきなのに糖質が増えている。つまり、牛乳と一緒に糖分も加えられているということです」

余分な糖分は脂肪として体に蓄積される。コーヒーやカフェオレを1日に何杯も飲む人は、缶タイプやペットボトルをセルフドリップ式に変えるだけで、かなりのカロリーダウンに。

朝型、夜型、あなたに合うコーヒー効果は?

コーヒーを手に持っている
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そして、飲み方にもポイントが。コーヒーを飲むなら時間帯は午前中がおすすめだという。

「カフェインには覚醒効果があり、朝飲めば頭も体もシャキッとするので午前中から活発に動けます。また、脳にカフェインの刺激が伝わって集中力も高まりやすい。朝起きて体が重だるい人には特におすすめです。

逆に、寝る前に飲むと覚醒効果が熟睡を邪魔してしまうので、一般的には寝る2~3時間前までに飲むのがよいとされています。ですが、コーヒーの香りにはリラックス効果もあるので、コーヒーを飲むとホッとして眠りにつきやすい人は夜飲んでもかまいません」

一方で、カフェインの効き目が持続しすぎて、昼に飲んでも夜眠れないという人も。

「カフェインの刺激と持続時間にはかなり個人差があります。コーヒーを飲んだあとに自分がどういう状態になるかを見極めたうえで、効果的に飲むとよいでしょう。また、コーヒーを飲んで胃が痛くなるという人は、カフェインの刺激に弱いタイプです。胃が荒れるなど体に不調が出やすいので、飲む場合はノンカフェインを選ぶのがベター」

毎日缶コーヒーや缶カフェオレを飲み続ければ、糖分が積もっておデブになるのは間違いなさそうだ。嗜好品はリラックスの友だが、どのタイプを飲むか、ちょっと意識を変えるだけで体形もスマートに維持できるはず。

教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん

菊池真由子先生の顔写真
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管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。その活動の集大成として刊行した、『食べても食べても太らない法』(三笠書房)が10万部超え、『図解 食べても食べても太らない法』(三笠書房)が17万部超えのベストセラーに。また、『食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)が7万部を超え、8月に最新作『図解 食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)が発刊

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