ハロウィーンも終わり、上着が欠かせない季節になってきた。コンビニのおでんなど、温かい食べ物が欲しくなるが、ダイエット中やスタイルをキープしたい人におすすめのコンビニ飯をチェックしておこう。
台湾発の漢方ブランド「DAYLILY(デイリリー)」を王 怡婷さんとともに20代で立ち上げた女性起業家、小林百絵さん。普段から、「体の巡りをよくするもの」「体を温めるもの」など、漢方目線で食品を買うことが多いという。
「ナチュラルローソンはヘルシーで珍しい商品が多いので、見かけると調査もかねて寄ってしまいます。コンビニは、小袋や小容器のものが多いですし、しかもプチプライスなのがうれしい。包装されているものは必ず何が使われているか裏面の原材料の表示をチェックするようにしています」(小林さん・以下同)
『宮古島ハイビスカスティー』(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
●ハイビスカスの香りでリラックス
ハイビスカスのやさしい香りが楽しめる、すっきりした味わいのお茶。宮古島産ハイビスカスパウダーを使用している。無糖でノンカロリー。
「台湾では生理中に飲む『生化飲(シェンファーイン)』という漢方ドリンクがコンビニなどでも販売されています。日本ではなかなか手にするのが難しいので、ハイビスカスティーを生理前や生理中に飲むのがおすすめです。無糖ですし、上品な香りでとてもおいしいです」
『やわらかドライ輪ぎりレモン』(南信州菓子工房)
●香りのいいドライレモンでリフレッシュ!
国産レモンを使用した、輪切りの半生ドライフルーツ。レモンには、ビタミンCをはじめ、クエン酸や食物繊維が豊富だが、このお菓子の原材料は、国産のレモンをはじめ、砂糖、ブドウ糖、トレハロース、クエン酸、ビタミンCなど。
「漢方の薬剤師さんに教えていただいたのは、生理前は”気”の巡りも悪くなりがちなので、香りのいいものを食べるのが対策になるということ。コンビニに売っているカットフルーツや、この輪切りレモンのように外でも手軽に食べられるパウチにはいったものをつまんでいます。気持ちもすっきりします」
『おでん(味しみたまご、味しみ大根、つゆだく味しみ白滝、ロールキャベツ)』(セブン−イレブン)
●おでんで体を温める習慣を!
たまごは、81kcal、たんぱく質は6.6g。大根は9kcal。白滝は5kcal。ロールキャベツは鶏肉が使われていて、37kcal、たんぱく質は3.2g。すべて合わせて132kcal。セブン−イレブンの公式サイトでは、「1週間おでんコーデ」と題して、さまざまなライフスタイルにあったおでんメニューが提案されている。
「日本に住んでいると健康のためとサラダなど、生野菜を食べがちなのですが、台湾の人たちを見ていると、 体を冷やさないために火の通ったものを食べています。私もそれをできるだけ見習うようになりました。コンビニだとおでんなどが手軽で、体も心も温まるのでおすすめです」
『ベジキッチン ビューティースナッキング ドライなつめ 20g』(ビーバイ ・イー)
●貧血対策におすすめのドライなつめ
葉酸、鉄分、食物繊維が豊富な女性にうれしいなつめのスナック。なつめは、世界三大美女、楊貴妃も毎日欠かさずに食べていたと伝えられ、「1日3粒のなつめを食べると若々しくいられる」と言われるほど、中国では美の果実として知られている。なつめには、鉄分や葉酸の他にも、女性にうれしい栄養が詰まっている。例えば、ビタミンPは手足の冷えに、マグネシウムはイライラや不眠に、カリウムは手足のむくみに、サポニンは下腹の贅肉に、食物繊維は便秘や肌荒れにおすすめだ。
「女性は毎月生理があるので、貧血を自覚していない人でも血が不足しがちです。なつめは、漢方にもよく使われるスーパーフード。血を補ってくれます。そしてサクサクした食感は焼き菓子のようでとてもおいしいです」
『有機ゴールデンミルクラテ』(ブラウンシュガーファースト)
●ターメリックパワーでアンチエイジング&代謝UP!
ミルクにターメリック(ウコン)を混ぜた飲み物で、その見た目から「ゴールデンミルク」と呼ばれている。この黄金色の色素は「クルクミン」と呼ばれるポリフェノールで、女性にはうれしい抗酸化作用も期待できると言われている。また、ターメリックには胆汁を促す働きがあるとも言われ、新陳代謝を高める効果も期待できる。豆乳や牛乳などにこのパウダーを一振りして混ぜれば、ゴールデンミルクが完成する。
「ターメリックは、漢方薬でもよく使われます。以前、インド料理店で『ゴールデンミルク』を飲み、その夜とてもよく眠れたので自分でも作れないかなと思っていたときに出合いました。簡単に作ることができますし、ターメリックの他にも、しょうがやシナモン、ココナッツシュガーがはいっていて、とても温まります」
『有機ヘンプシードナッツ』(ヘンプフーズジャパン)
●必須脂肪酸が理想的なバランス!
ヘンプシードは麻の種子。欧米を中心にスーパーフードとして注目を集めている。その理由の1つとして、ヘンプシードオイルは、人間の体に必要な必須脂肪酸の含有量が約80%と、植物油の中では最も多いことがある。さらに、健康と美容を保つために必要な必須脂肪酸は、摂取のバランスが大事と言われる中、リノール酸とα-リノレン酸の割合が3:1と、理想的な割合。柔らかい種子は消化がよく、扱いやすいという点も人気の理由だ。
「最近、注目しているのがヘンプシードです。漢方と同じく天然の植物からなるフードはこれからさらにブームになると見ています。必須脂肪酸の1つであるオメガ3を、スプーン1杯で1日に必要な量を摂ることができるそうです。ヨーグルトなどに混ぜて食べています」
台湾発漢方の「DAYLILY」CEO:小林百絵さん
大学院修了後、電通に入社。その後退社し、漢方薬局を営む父を持つ台湾出身の王 怡婷さんとともに台湾発漢方のライフスタイルブランド「DAYLILY(デイリリー)」を始める。2018年に台北旗艦店、今年9月に誠品生活日本橋に日本1号店をオープンし、11月には大阪の大丸梅田店に関西1号店をオープンする。
http://daylily.com.tw/ja/
撮影/黒石あみ 取材・文/竹腰奈生
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