つい食べすぎたり、飲みすぎたりしてしまう年末年始。翌日、顔や体がむくんでテンションが下がってしまう…なんてことも。
そこで、整体サロン「カラダファクトリー」の整体師でパーソナルトレーナーの大貫隆博さんに、家ですぐできる“むくみケア”を教えてもらった。「腸マッサージ」&「顔のむくみマッサージ」の2つのセルフケアをご紹介!
そもそもなぜ人はむくむのか?
むくみとは、細胞と細胞の間の水が異常に増加し、体に余分な水分が溜まっている状態のこと。大貫さんはその原因をこう説明する。
「血液やリンパ液の流れが低下していることが、一因として考えられます。前日にビールやワイン、日本酒などのアルコールをたくさん飲みすぎると、血液中のアルコール濃度が高くなり、血管が拡張して静脈やリンパによる水分の処理がうまくいかなくなるので、むくみやすくなります」(大貫さん・以下同)
そんなむくみを解決するには、どうすればいいのだろうか?
「まずは塩分や水分を控えることが必要です。加えて、血液やリンパの流れを活性化させるようなマッサージをすることも有効な手段となります」
腸ケアがむくみ解消に大事な理由
大貫さんは「便秘とむくみにも強い関係がある」とも。便秘で腸内環境が悪化すると、腸の動きも悪くなってしまう。
「腸内環境が悪くなると、腸の血液やリンパの流れが滞り、さらにむくみの原因になると言われています。便秘を解消するためのカギとなるのが、自律神経。腸は自律神経とも密接な関係にあるんです」
自律神経は、体にスイッチを入れる交感神経と、主にリラックスや弛緩を促す副交感神経があり、それらがバランスよく働くことで健康を保っている。
「副交感神経が優位になると、腸のぜん動運動を促せると言われています。そのため便秘解消には、やはりリラックスすることが効果的。ご自宅などでリラックスしながら、腸のケアを意識することが便秘解消、そしてむくみ解消の近道につながります」
家ですぐできる!むくみマッサージ2選
そこで、大貫さんがむくみから救ってくれるマッサージを教えてくれた。
●腸マッサージ
血液・リンパのめぐりに影響する腸マッサージ。入浴中など、体が温まっているときにやるのがおすすめだそう。
【1】横腹に両手を当てる。
【2】人差し指から小指までの4本の指で、息を吐きながら横腹を押していく。7~10秒かけてゆっくりと、気持ちいいくらいの圧で押し込む。
【ポイント】斜め後ろの腰骨のほうに押し込む。腹筋の奥まで指を入れていくイメージで。
【3】【2】のマッサージを横腹からおへそを中心に1周、3セット行う。
●顔のむくみマッサージ
顎関節を刺激していくマッサージ。顎関節を刺激することで顔の緊張が緩和され、フェイスラインのリンパの流れの活性化につながるそう。朝晩のリラックスタイムにやるのが◎
【1】耳のすぐ横にあるあご(顎関節のあたり)に、軽く中指と人差し指を当てる。
【ポイント】口を半開きにすると、顎関節の位置がわかりやすい。
【2】前から後ろに円を書くように、30~50回刺激する。
むくみを放置するのではなく、早め早めのケアですっきり美ボディを目指して。
この人に聞きました:大貫隆博さん
整体師・パーソナルトレーナー・ボディデザイナー。整体サロン「カラダファクトリー」など、フィジカル・ヘルスケア系施設を国内外に300店舗以上運営するファクトリージャパングループの技術総責任者。女性誌でダイエットやストレッチ指導・監修を行うなど、女性の美しいボディライン作りに精通している。
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