62歳オバ記者、石垣島へ弾丸旅　男子に撮ってもらった写真に仰天！

今年はじめの目標は「劇的に痩せた姿を見せる」だったオバ記者。つい先日も、「“食べながら痩せる”が実現しそう」と語っていたのだが…。

連載187回目となる今回は、そんな決意もすっかり忘れて、沖縄・石垣島へ1人弾丸ツアーへ出発！

＊　＊　＊

JALのマイルで往復航空券をゲット

もう、この落ち着きのない性格はいつになったらおさまるんだろう。もうすぐ63歳なのになおらないんだから、墓場までこのまま？

せっかく勝間和代さんのYouTubeに感化されて、繊維質をワシワシと食べて、するする痩せるぞと決心し、ほうれん草、小松菜ほか葉物野菜を使った料理を冷蔵庫に備蓄して、「うふふ」と笑ったのもつかの間、まったく真逆のことをしたくなるのはどうしたこと？

家にいてお腹をきれいにする食事をし、1万円投資して『健康ステッパーナイスデイ』を踏み踏みしよう。足を鍛えるのが何よりのエクササイズよッ。

そう決心したその日のうちよ。いつものようにネットの中をウロウロしていたら、JALカードのマイルがまだ残っていることに気が付いて、パチパチパチ。『どこかにマイル』というプランがあるんだけど、公式サイト上で6000マイルを払えば全国４か所の行き先候補が提示され、その中から自動的に1か所選ばれるの。先月はそれで愛媛県松山へ。1泊のホテル代込みで1万円の旅をしたっけ。ああ、いい町だったなぁ、松山！

そう思っているうち、指が勝手に『どこかにマイル』でどこへ行けるか、可能性を探っているうち、女満別、札幌、沖縄、石垣島の４か所のどこかに行ける往復航空券をゲット。で、3日後に、石垣島に決定しちゃった！　ただし、土曜日、日帰りという条件なんだけどね。

「原チャで島一周しちゃおうっと」

飛行機の運行時間を見たら、朝6時25分出発で、帰りは19時30分発。「ひゃははは」。笑いが止まらないってこのことよ。石垣島、日帰りできちゃうじゃん。現地で8時間もある。どこでご飯を食べても同じだし、あら、どうせなら原チャで島一周しちゃおうっと。こうして私はせっかくやる気になったダイエット計画をすっかり忘れ、朝4時起きして羽田空港に向かったのである。

朝食は羽田空港でサンドイッチを買い、機内でマスクをつけたCAからもらった紙パックのお茶で流し込む。飛行時間は3時間半。ここで寝ておかないと現地に着いてからキツイからね、と自分に言い聞かせたものの、うれしくて、うれしくて眠れやしない。

沖縄は22歳で初めて訪れて以来、4度目だ。で、わかったんだけど、沖縄ほど天気の良しあしで気分が違うところってあるかしら。天気が悪いと海は鉛色だけど、ちょっとでも薄日が差すと、ほら、ごらんの通りよ。

海が青。空が青。予約していたバイクを空港のすぐ近くの駐車場で借りて、いざ出発。

絶品の牛そばに箸が止まらない！

昼食はバイクを1時間ほど走らせて、牛そばで有名な「新垣食堂」へ。「近所のおじいとおばあが、たまに外で食うかと行く食堂が、いつからか行列ができちゃって」と、空港のレンタルバイクやさんが言っていた通り、客もお店ものん～びり。メニューは牛そばと、牛カレーと、牛汁の3種類だけだ。牛汁にはご飯がつく。

ちょっと迷っていちばん人気らしい牛そばを注文した。味は、う～ん。ひと口、ふた口。私の知っているどのそばでもない。汁は牛味のけんちんみたいだけど、それにしても口いっぱいに広がる野生の牛の味をどう評価したらいいのか。といいつつ、箸が止まらない。最後の汁をズズッとすすった後、数年前に台湾で食べたそばを思い出した。

絶景スポットで若い男子に写真を撮ってもらうと…

さてさて、次に目指すは石垣島最北端の絶景スポット、平久保埼。原チャのバックミラーには、青い空しか映らない。後ろから車が来ない道を走るのは、なんて気持ちいいの！と、喜んでいたのは平久保埼で若い男子にスマホを手渡し、記念写真を撮ってもらうまで。

「はい、撮りますよ～。じゃ、もう1枚」って、若者はとっても親切。しかし、「これでいいですか？」とスマホを返された私は…。太もも、ぱんぱん。ボディも、ありえないッ！

世はコロナ一色で、痩せもデブもどうでもいい空気。こんな時だからこそ、前を向いて“許せる”体をつくらないとね。やっぱ『健康ステッパーナイスデイ』を買うしかないかしら。

オバ記者（野原広子）

1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』（日本テレビ系）に出演したこともある。一昨年、”月曜断食”で7か月で11kgの減量を達成。