引き続き新型コロナウイルス感染拡大が懸念されるいま、1日のほとんどを自宅で過ごしている人も多いはず。とはいえ、家族みんなが家にいると、部屋は散らかり放題に。ここらでいらないモノを一掃し、家の中も気分もスカッとさせませんか? 特に、高価で捨てづらく、収納スペースを大きく使うバッグ類をスッキリ片付けるコツを紹介します。
レジャーシートで「いるもの」「いらないもの」をエリア分け
「片づけで大切なのは、本当に必要なモノまでむやみに捨てることではなく、いるもの・いらないものを瞬時に判断できるようにすることにあります」
そう教えてくれたのは、知的家事プロデューサーの本間朝子さんだ。
「私がおすすめする方法は簡単。レジャーシートなどを、『いるもの』『いらないもの』の2つのエリアに分け、そこにモノをどんどん置いていくだけ。片づけというよりゲーム感覚でできるので、家族と一緒にやるのも楽しいと思いますよ」(本間さん・以下同)
自称“捨てられない女”の記者Tが、本間さんの指導の下、片づけを実践してみました。果たしてTは、腐れ縁の使えないモノたちと、きれいサッパリ別れられるのか!?
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思い出散歩をしないで3秒ルールを厳守
大好きなバッグは収納場所を点在させていたから自分でもよくわからなかったけれど、1か所に集めると結構な数。このバッグの山を見たら、自分がとても強欲な人間に思えてきて、捨てたい気持ちがムクムクとわいてきた。
本間さんの「最初にモノを全部出すといいわよ」って、こういう気持ちになるからかと納得。でも、サクサク選別できない。「あの仕事のごほうびに買ったんだっけ」など、1つずつに思い出がありすぎる。ダメダメ、思い出散歩をしている場合じゃない。本間さんの「過去にとらわれない」という言葉を胸に、思考を単純に「いる」か「いらない」かに切り替える。
◆ジャッジできないときは「迷う」コーナーへ
そして、忘れてはいけないのが3秒ルール。モノを手に取ったら、要・不要を3秒で判断するのだ。ジャッジできないときは「迷う」コーナーを設けてもよい。これを破ると、作業が進まないので要注意だ!
で、結局「いるもの」を3分の1にまで減らせた。最初は、捨てられないだろうと思っていたハイブランドのバッグも、あらためて見直してみると、好みや流行が変わり、いまの自分はもう持たないから不要、と思える。モノへの執着がなくなるって清々しい気分。
この調子で、食器や調理家電、化粧品、そして最終的には洋服を片づけたい。
片付けはたったの2ステップ
【ステップ1】すべてのバッグを1か所に集めて革製品、布バッグ、かごなどに分類
クローゼットの中や玄関収納など、家のあちこちに収納されていたバッグを、まずは1か所に集める。さらに、仕分けシートの前で、革製品、布バッグ、かご、ミニバッグなどに分類。
【ステップ2】3秒ルールで仕分け。似ているモノは1つだけ残す
バッグの場合も、「迷うもの」エリアをシートの外へ設け、仕分けしていく。革のバッグは高価だし、ミニバッグはかわいいし…思い入れがあるものも多く、3秒ルールで判断するのはなかなか難しい。
バッグも1つずつ手に取って判断すると、あらためて自分の好みが明確に。だって、似ているバッグが多いんだもの。メキシコ製のかごは大きさが微妙に違うだけの色違いだし、薄い茶系の革バッグがいくつもある。似ているモノは1つだけ残して、あとは「いらないもの」へ。
「具体的にいつ使う?」「それがないと何が困る?」「それを手に入れた理由は何?」「代わりになるモノはない?」「同じモノが売られていたらまた買う?」と自分に問いかけると判断の後押しになる。
【仕分け完了】
3分の1に減りました!
教えてくれたのは:知的家事プロデューサー・本間朝子さん
家事の効率化に役立つメソッド"知的家事"を考案し、メディアや講演などを通じて提案。主な著書は『本間式 置くだけ片づけ』(エクスナレッジ)など。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2020年5月7・14日号
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●冬物衣類のスマート整理術|「捨てる服」の見極めポイントは?
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