半袖が最適な初夏の陽気も増えてきたこの頃。熱中症なども心配になるが、健康に過ごすためには、どんな食事をとるべきか知りたいところ。そこで、美のプロにおすすめのコンビニフードを聞いた。
パーソナルビューティープロデュサーの齊藤あきさんは、あまり加工されておらずなるべく素材そのものを生かしたもの、例えば豆腐や納豆、みそ汁、焼き魚、ナッツ類、ヨーグルトなどを買うことが多いという。理由は、素材そのものの方が栄養価も高いことに加え、腸内環境を乱す原因になり美容にもあまりよくない加工食品や、お菓子などに含まれる添加物、化学調味料を避けるため。
「コンビニでは、添加物や油が多いお弁当は購入せず、栄養バランスを考えておかずや主食を小分けに購入します。米なら雑穀米や玄米、みそ汁、納豆や豆腐、さば缶などたんぱく質が摂れるもの、彩りがよく海藻や豆類などがはいったサラダ類を意識的に選びます。お菓子が食べたくなったときは、スナック菓子や加工食品ではなく、ナッツや野菜チップ、野菜スムージーなどを選択。また、ドリンクを購入するときは、ブドウ糖果糖液糖がはいっていないか、必ず裏面をチェックします。果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖は糖化リスクが高く、血糖値を急激に上げてしまうからです。なので、ドリンクもなるべくシンプルなもの。水や炭酸水、お茶系がおすすめです」(齊藤さん・以下同)
『医者が考案した長生きみそ汁』(ローソン)
●大注目の“長生きみそ汁”がインスタントに!
順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏が提案して書籍化され、話題を集めている“長生きみそ汁”のインスタント版。長生きみそ汁の特徴は、白みそ、赤みそ、玉ねぎ、りんご酢を使っているところ。みそに含まれる乳酸菌の働きで腸内環境を整え、玉ねぎの働きで血液をサラサラに、りんご酢に含まれるクエン酸が疲労回復効果を発揮したりと、一般的なみそ汁よりもさらに健康効果が期待されるというもの。化学調味料は無添加。
「白みそと赤みそのブレンドに、生玉ねぎペーストとりんご酢、酵母エキス、かつお節粉末、かつおエキス、煮干し粉末、昆布粉末を練りこんだ本格みそ。コンビニの即席みそ汁は化学調味料を使用しているものが多いのですが、こちらは天然調味料を使用しているので、体にもやさしく風味も豊か。わかめも肉厚で歯ごたえがあり、“食べた感”があります。『みそは医者知らず』と言うように、たんぱく質やビタミン、ミネラルがバランスよく含まれ、麹や酵母、乳酸菌によって腸内バランスを整える働きもあります。健康はもちろん、美容のためにも毎日1杯のみそ汁をおすすめします」
『5種雑穀の柴漬ひじきおにぎり』(ローソン)
●女性にうれしいことずくめのおにぎり
カラフルで見た目にも楽しい、女性向けの新シリーズとして登場。黒米・キビ・押麦・はと麦・もち麦・しば漬け・ひじきなど多品目を混ぜ込み、国産ビーツのペーストで色付けした彩り鮮やかなおにぎり。1つ155kcal。
「しば漬けのさっぱりとした酸味と、ビーツの鮮やかな色合いで夏疲れにもおすすめのおにぎり。もっちり&シャキシャキ食感が楽しめます。これからの時期、夏バテ防止に欠かせない栄養素と言えば、ビタミンとミネラル成分。このおにぎりには、黒米とキビ、押麦、はと麦、もち麦の5つの雑穀をベースに、ひじきを混ぜこんであり、ビタミンやミネラル、食物繊維がバランスよく摂取できます。また、赤しその香り成分である『ぺリルアルデヒド』には、殺菌や消化促進、胃腸を整える働きもあるので、暑い季節の胃腸疲れにもおすすめ。合成着色料を使用せず、ビーツペーストで、色付けをしている点も体に優しくてうれしいですね」
『有機大豆を使った濃い豆乳の絹豆腐3P』(アサヒコ)
●濃厚な豆腐は美肌と美髪に大切
有機大豆100%使用。有機JAS認定を受けた工場で製造した絹豆腐。消泡剤、乳化剤は無添加。海水にがりを使用し、大豆の甘みを引き立ててある。3パック入りで、1パック150gあたり91.5kcal。たんぱく質は約7.7g含む。
「植物性たんぱく質を摂りたいときは、豆腐や納豆がおすすめです。この豆腐は、有機大豆を使用し海水にがりで仕上げた自然製法で作られ、大豆の濃厚な味が楽しめます。肌も髪もたんぱく質(アミノ酸)が主成分。大豆には良質なたんぱく質が含まれます。加齢とともにたんぱく質は減少していきますので、ぜひ毎日食べたい食材です。また、大豆には女性ホルモンと同様の作用をするイソフラボンも含まれているのもうれしいですね。かつお節としょうゆをかけ、冷奴でいただいたり、みそ汁に入れたり。1パック150gなので、適量を食べれて使いやすいのもいいですね」
『さばの塩焼』(セブン-イレブン)
●髪のパサつき対策にもおすすめ
さばの塩焼きが1切れはいって、1パック303kcal。“さば缶ブーム”もあり、さばの健康効果が注目されているが、さばは中性脂肪を減らし血液をサラサラにするDHAと痩せホルモンの分泌を促すEPAが豊富に含まれている。
「動物性たんぱく質を摂りたいときは、さばの塩焼きがおすすめ。レンジで温めるだけですぐに食べられます。原材料も、さば、食塩、昆布エキスのみで安心。さばには、オメガ3脂肪酸のEPAやDHAが含まれていて、これらは、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やして中性脂肪を減らしたり、血液をサラサラにする効果があります。また、オメガ3脂肪酸は、細胞膜の構成成分でもあり、ツヤのある肌や髪を育む上でも欠かせない油脂です。肌や髪がパサつきやすい人は、ぜひ意識して摂ってほしい食材です」
『NL グリーンスムージー One Day 200g』(ローソン)
●野菜不足を1杯でクリア!
1日あたりの野菜摂取量の目標350g(厚生労働省「健康日本21」より)を使用したグリーンスムージー。桃果汁のやさしい甘みを加えることでさらに飲みやすくなっている。この【美のプロが愛するコンビニ飯】でも度々登場している。
「ケール、さついまいも、にんじん、小松菜、セロリ、パセリ、クレソンなど11種類の野菜と5種の果実を使用しています。“野菜との王様”とも言われるケールは、β-カロテン(ビタミンA)をはじめ各種ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で肌荒れや目の疲れにも効果的。なかなかスーパーでも手に入れにくい野菜を手軽に取り入れられるはうれしいですね。味は、桃やバナナなどのフルーツを使用しているのでほどよい甘みでおいしいです。人工甘味料、着色料、増粘剤不使用で、これらをアガベシロップ、スピルリナ、寒天で代用しているのも評価が高いです」
『一週間分のロカボナッツ 低糖質』(デルタインターナショナル)
●冷えや貧血、肌荒れ対策にも貢献
酸化による味の劣化対策のため、パッケージの素材をリニューアル。「ロカボ」は、ゆるやかな糖質制限という意味で、カロリーは制限せずに、血糖値を上げる「糖質」を、1食20~40g、1日70~130gに制限する食事方法で、食後の血糖値上昇を抑えると言われている。普通のミックスナッツと異なる点は独自のナッツの黄金比率。クルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツを、2:1:1の割合でミックスしている。クルミには血中の脂質濃度を下げる働きがあるとされるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれ、生活習慣病やダイエット、美肌作りに欠かせない栄養素として注目されている。30g×7袋入り。
「食塩や油不使用で、クルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツの3種類のナッツを楽しめて低糖質というのが魅力的。ナッツ類は、糖質が少ないのでダイエットにも向いていますし、オメガ3脂肪酸やビタミンE、鉄分などミネラルも豊富なので、血液もサラサラに。冷えや貧血気味のかた、肌のくすみや肌荒れが気になるかたにもおすすめです。ただし、食べすぎすると吹き出物が出やすくなるので1回の量は、約25~30g(ひとつかみ程度)が適量です」
パーソナルビューティープロデュサー:齊藤あきさん
毛髪診断士。美養研究家。美肌・美髪サロン「ティナロッサ」オーナー。東洋医学やアロマテラピーなどの豊富な知識を取り入れ、内側と外側から美肌・美髪を育む「内外美養」を提唱。
一人一人に合わせたパーソナルビューティーを得意とし、「美肌・美髪のスペシャリスト」として活躍中。サロンワークの他、テレビや雑誌の出演、講師など活躍の場を広げている。
撮影・取材・文/竹腰奈生
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