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マスクを着けても日焼けする!紫外線を防ぐためのマスクの着け方&選び方

夏が近づいてくると、気になるのは紫外線。日焼け対策をしなければならないけれど、今は新型コロナウイルスの感染防止のためにマスク着用は必須。

マスクをして傘を指して日焼けを予防している女性のイラスト
イラスト/ゲッティイメージズ
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マスクを着けながら、どうやって日焼けを防げばいいのだろうか? 赤須医院女性専門皮膚科クリニック院長で皮膚科医の赤須玲子さんに聞いた。

紫外線を防ぐためにはマスクの下に「日焼け止め」

マスクを着けたからといって、紫外線を防げるわけではない。顔に日焼け止めを塗ることは欠かせない。

◆紫外線の影響で肌の乾燥、ニキビ

「夏に紫外線を浴びると、“顔にシミができる”、“日焼けする”、といった見た目のダメージだけでなく、紫外線の影響で肌が乾燥したりニキビができやすくなります。ですから、メイクをしない日でも日焼け止めだけはしっかり塗ってから、マスクを着けることが重要です」(赤須さん・以下同)

買うなら紫外線防止機能つきのマスクを

マスク
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そのうえで、マスクは紫外線防止機能がついているものを選ぶとより安心だ。ネットショップなどでは、紫外線防止機能つきのマスクが続々登場している。

◆通常のマスクには紫外線を防ぐ効果はほぼない

「いうまでもなく、『UVカット』など紫外線防止機能が明記されていない市販のマスクには、紫外線防止効果はほとんどありません。ですから、これからマスクを買うなら、紫外線防止効機能が明記されている商品を選ぶとよいでしょう。ただし、紫外線防止機能がついていても、何回も洗っているうちに効果が薄れてしまいますので、機能に依存せず、先に申し上げたように日焼け止めはしっかり塗りましょう」

選ぶなら黒色? 白色?

最近では、目の下から首の下まですっぽり覆える、面積の広いマスクも流行している。そうしたマスクなら首までの紫外線対策になる。もちろんこうしたマスクを選ぶのもいいが、色選びにも注意したい。

◆紫外線防止効果は白<黒

「黒は、白に比べると紫外線をカットする効果があります。そのため、黒いマスクを着けているかたもよく見かけますね。ただしその反面、黒は熱を吸収して温度が上がりやすく、暑苦しいうえに熱中症のリスクも高まります。最近ではピンク、ベージュ、水色などマスクの色も彩り豊かですが、一番暑さを感じにくいのは白色。健康面や快適さも考慮すれば、紫外線防止機能のある白いマスクを選ぶのがベストです」

最強は紫外線防止マスク着用+日焼け止めの塗り直し

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一方、手作りマスクを着けている人や、冬や春に買った紫外線防止機能がないマスクを着ける人は、顔全体に日焼け止めを塗るのは必須。その際、SPFとPAの数値に留意しよう。

「まず、SPFの数値が30程度、レジャーに行くなら50程度あるものを選びましょう。そのうえで、PAは『+』が2~3程度ついているものを選ぶとより安心です。日焼け止め入りの化粧下地やファンデーションを塗るのもいいですが、マスクに肌色の汚れがついてしまうのが気になるなら、無色タイプがおすすめです」

◆汗をかくと日焼け止めの効果は薄れる

日焼け止めは外出前に一度塗れば安心、というわけではない。

「汗をかくと、日焼け止めは流れ落ち、効果が薄れていきます。大体1時間半ごとに塗り直すことを意識しましょう。一番いいのは、化粧水を入れたミニスプレーを持ち歩き、顔に化粧水を振りかけたあとに日焼け止めを塗り直すことです」

さらに、サングラスをかければ紫外線による白内障も防げる。サングラス+マスクだと、見た目のさわやかさは損なわれるが、色白肌や目の健康には代えられない。

教えてくれたのは:皮膚科医・赤須玲子さん

赤須玲子
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赤須医院女性専門皮膚科クリニック院長。皮膚科専門医、医学博士、美容皮膚科学会会員、米国皮膚病理認定医。山梨大学皮膚科教室に11年在職中、1989年より2年間トロント大学(カナダ)病理学教室にリサーチフェローとして勤務。1998年に女性のための美容皮膚科を六本木に開設し現在に至る。日本で最初にレーザー脱毛治療を施術した医師で、確かな臨床経験と美容に精通したきめ細やかな診療に定評があり、テレビ出演や講演なども多数。著書に『2週間でつるつる美肌になる本』、『赤ちゃん肌に変わる顔そりスキンケア』(ともにマキノ出版)がある。http://www.akasu.or.jp/

取材・文/桜田容子

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