歴代の皇后が続けてこられた養蚕行事。作業は一段階進んで、純国産種の蚕・「小石丸」に桑の葉を与える「給桑」に取り組まれている。マスク姿でお出ましの皇后雅子さま(56)は、着回しを上手に活用されてご公務に臨まれた。
5月29日、御給桑行事(皇居・紅葉山御養蚕所)
天皇陛下のご即位(2019年5月1日)に伴って、雅子さまに受け継がれた養蚕。『御養蚕始の儀』(5月11日)に続いて、8~9cmに成長した純国産の蚕・「小石丸」に桑の葉を与えられた。手助けをする職員に「全部食べてしまうのにどのくらいかかりますか」とお尋ねになりながらの作業。小学校の生物部で活動されていた雅子さま。幼い日のドキドキ感を懐かしく思い出されていたのではないだろうか。繭の収穫は、今月中に迎える予定だ。(5月29日)
2019年6月1日、第70回全国植樹祭(名古屋観光ホテル)
ファッション界の世界的潮流、サスティナブル(持続可能)をかねてから実践されている雅子さま。「給桑」のために選ばれた装いは約1年前のパンツスーツ。ライトグレーに白の縁取りがさわやかな印象。
6月2日、上蔟行事へ(皇居・紅葉山御養蚕所)
「給桑」の作業から4日、皇居の紅葉山御養蚕所におでかけになった雅子さま。なんとこの日は天皇陛下(60)もご同行、軽装のワイシャツ姿の陛下は雅子さまの手助けをなさるのでしょうか。
撮影/本誌・横田紋子 雑誌協会代表取材
※女性セブン2020年6月18日号