健康・医療

認知症予防にはくるみ? 記憶力や学習能力アップなどナッツに期待される効果

軽度認知障害にはブラジルナッツを。ただしとりすぎ注意

ブラジルナッツやピーナッツも、認知機能への関与が考えられています。

「まずブラジルナッツに関しては、摂取することでミネラルのセレン欠乏を回復し、軽度認知障害を持つ高齢者にプラスの効果をもたらす可能性が示唆されています。

セレンとは、必須ミネラルの1つですが、必要量はわずかなため、一般的にはあまり欠乏することはありません。欠乏しやすいのは、胃ろうなどで栄養をとっている患者さんで、そうしたかたが欠乏すると心筋症や不整脈などを引き起こしてしまいます。とはいえ、セレンは過剰に摂取することには注意が必要なので、ブラジルナッツばかりを選んで食べるのは、避けた方がよいでしょう」

10種類のナッツ、目的別の選び方 ブラジルナッツ
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◆ピーナッツの定期的な摂取で認知機能改善

ピーナッツに関しても、気になる調査結果が。

「ピーナッツを定期的に摂取すると脳血管機能と認知機能を改善するという調査結果があります。また前述の通り、ピーナッツには、記憶力や認知力にかかわるレシチンが含まれています」

こうしたことから、「最近、記憶力が低下したかもしれない」と感じるかたは、脳トレと並行して、食べ物にナッツを取り入れるといいかもしれません。

その取り入れ方は、工藤さんの著書『ナッツをうまく食べれば100歳まで長生きできる!』を参考に。ナッツをおやつや日々の料理にうまく取り入れられるレシピが多数、掲載されています。

→10種類のナッツ、目的別の選び方はコチラ

教えてくれたのは:医師・工藤孝文さん

工藤孝文さん
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減量外来・糖尿病内科医。福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへの留学を経て、現在は福岡県みやま市の工藤内科で診療を行う。日本内科学会、日本肥満学会、日本糖尿病学会、日本東洋医学会、日本抗加齢医学会、日本女性医学会、小児慢性特定疾病指定医。『ガッテン!』(NHK総合)、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)など、テレビ出演も多数。YouTubeチャンネル『シックスパックのイケメン医師工藤孝文先生のダイエット外来』も配信中。工藤孝文先生の公式HP

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